アバターを活用した遠隔コミュニケーションと自動同時通訳技術を組み合わせた遠隔同時通訳の実証実験が実施
2021/3/29
凸版印刷株式会社は、総務省の委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」を2020年6月9日より実施している。今回この活動の一環として、アバターを活用した遠隔コミュニケーションと自動同時通訳技術を組み合わせた遠隔同時通訳の実証実験を、すみだ北斎美術館を始め、都内の複数拠点で実施したと発表した。
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■実証実験の概要と成果
<実証実験実施地>
・美術館 ・・・すみだ北斎美術館(2021年1月12日)
・企業ショールーム・・・凸版印刷 PLAZA21小石川(2020年12月18日)
NECネクサソリューションズ Walk In Solution Center 東京(2021年1月20日)
<検証内容>
①会話する目的を達成できたか(展示説明が理解できたか?質疑応答ができたか?)
②通訳結果の字幕表示の有無によるUXの違い
③遠隔と対面でのUXの違い(特に遠隔の優位な点)
<成果>
・コロナ禍で人の移動に制限がある状況において、遠隔地の外国人に向けた自動同時通訳によるコミュニケーションに対するニーズの高さを確認。
・抽出されたUIに関する要件
1. 視覚情報の情報量の多さが、対人ガイドに比べ理解度に影響する
(例:字幕表示と対象物を視点が行き来することによるユーザーエクスペリエンス改善の必要性)
2. 反応速度がコミュニケーション理解度に影響する
(例:発話者は質問の回答まで時間がかかると発話が到達・理解されているかが判断つかず困惑)
3. ガイド、視聴者の様子を映像で共有することにより不安が解消される
(例:相手の表情を見えるようにする必要性)
4. その他のUIに関するニーズとして、合成音声の声色選択、発話タイミングの可視化などが挙がった