コロナ禍によりデジタル化が加速し、新常態において消費者の価値観が変化する中、ANAグループでは新しいビジネスモデルへの変革に取り組んでいる。ANA NEOは、ANAグループが航空会社としてこれまで培ってきた知見およびマイレージプログラムや普及型アバターロボット「newme」で提供している各種サービス等を最大限活用することで、ビジネスモデルのデジタル化を促進する。バーチャル空間における旅行やショッピングなどの消費体験を通じてリアルを超える体験消費ニーズに応えるとともに、「地産外商」による地域創生や、リアルとバーチャルを融合させることにより経済発展と社会的課題の解決を両立するSociety 5.0の実現への貢献を目指す。
「時空を超える旅客機」をコンセプトとしたSKY WHALEは、「Skyパーク」「Skyモール」「Skyビレッジ」という3つのサービスで構成されている。総合プロデューサーには前職でロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーXV」を世界的に成功させたJP GAMES株式会社の田畑端氏が就任。日本国内のみならず海外からの評価も高いJP GAMESとタッグを組むことで、旅をテーマにした世界最高水準の3D空間を実現するとのことだ。音楽企画監修にはヴァイオリニスト、作曲家として国内外で活躍する葉加瀬太郎氏が就任し、臨場感溢れるSKY WHALEの世界観を作り上げる。
■Skyパーク
旅のテーマパーク「Skyパーク」では3D CGによって描かれた世界の様々な都市や絶景スポットを舞台に、誰もが気軽に楽しめる新しい旅行体験を提供する。「のんびり」「弾丸」など様々な旅の好みを設定し、自宅にいながら最大8人で同時にバーチャル旅行を楽しむことができる。また、バーチャルでの旅行体験に合わせた現実の旅行を提案し、予約することもできる。世界最大手の旅行口コミサイトTripadvisorなどパートナーの協力を得てリアルの世界における旅行への欲求を高めるとともに需要の喚起、地域活性化につなげる。
■Skyモール
空港でのショッピング、エンターテイメントをイメージしたバーチャルショッピング空間「Skyモール」では家族・友人などと一緒に自由にモール内を歩き、買い物や各種イベントなどを楽しむことができる。世界中へANAグループならではの選りすぐりの商品を実際に手元へと届ける越境ECを実現し、偶然の出会いの楽しみや利便性を提供するとともに、地域創生や地産外商を促進する。
■Skyビレッジ
未来の街をイメージした空間「Skyビレッジ」ではバーチャルにおけるスマートシティの実現を目指して、バーチャル上での医療・教育・行政などのサービス展開を予定している。
SKY WHALEの開発にあたっては、JP GAMESが有するブロックチェーン対応のサイバー空間サービスエンジン「PEGASUS WORLD KIT」を導入することにより、フィジカル空間(現実)とサイバー空間(仮想)を高度に融合させたSociety 5.0の実現を目指す。