東京都、サステイナブル事業などを対象にした「スタートアップ実証実験促進事業」の参加者募集を開始

東京都は、イノベーションを生み出し、社会変革を促すスタートアップの実証実験をサポートし、スタートアップの成長を着実に支援する「スタートアップ実証実験促進事業 (PoC Ground Tokyo)」を実施している。本事業では、革新的なビジネスアイデアを有し、新たなビジネス領域で大きな成長を志向するスタートアップのニーズに合わせて、事業化に向けた実証実験を効果的にサポートする。今回、2021年度第1期の募集を開始すると発表した。また、本事業に協力する企業等(以下、協力企業等)についても募集している。

■背景

東京の経済の持続的な発展のためには、イノベーションを継続的に生み出していくことが求められており、そのイノベーションのエンジンとなるスタートアップの創出が急務となっている。スタートアップが事業を実現していくにあたり、仮説検証や社会実装の検証を行うことは不可欠である一方、その機会・リソースに乏しく、成長の機会を逃していることも少なくないという。そこで「東京都スタートアップ実証実験促進事業(PoC Ground Tokyo)」では、革新的なビジネスアイデアを有し、新たなビジネス領域で大きな成長を志向するスタートアップのニーズに合わせて、仮説検証や社会実装の検証等に向けた実証実験を効果的にサポートすることで、スタートアップの成長を着実に支援することを目的としているとのことだ。

■事業概要

本事業で採択されたスタートアップは、運営事務局の支援のもと、自らの成長に資する仮説検証や社会実装の検証等に向けた実証実験を実施する。
出典元:プレスリリース

■募集概要

本事業では、第1期、第2期に分けて募集を行い、2期合計10~15社程度の採択を予定している。

<主な応募要件>
(1)革新的なアイデアに基づくビジネスモデルにより、新たなビジネス領域で成功し、急速に成長することを志向するスタートアップ等であること
(2)応募時点で創業後10年未満であること
(3)東京都内において事業展開を行っている、又は行おうとしていること 等

<募集する実証実験>
(1)すでに事業モデル及び実証するための製品やサービスがあり、それについて実証したい仮説構築ができていること
(2)以下の3分野を本事業の重点領域とし、原則、これに関わる事業の実証実験であること
・サステイナブル(環境)
再生可能エネルギーの利活用やゴミ処理、食品ロスへの対応等の、エネルギーや環境に関わるソリューションを提供する事業
・ニュースタンダード
働き方やライフスタイル、インフラなど日常生活や習慣に関わる分野において、新しい生活様式や社会の仕組みを提供する事業
・X-Tech(クロステック)
科学・工学、食・農業、教育、医療、金融、情報・通信等の既存産業において、 新しい技術(AI、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーン等を含む)を活用して、課題解決や新たな価値の創造に取り組む事業

(3)期間
実証実験の期間については、約3か月を1タームとし、原則その期間内に実証結果の検証までを行うこととする。ピッチ審査後、準備が整った企業から実証実験を始める。

(4)費用
・実証実験の実施にかかる費用について、審査を行ったうえで、運営事務局を通じて東京都が負担する。
・1社あたりの上限費用は1000万円程度となる。

(5) 実証実験の場所
・スタートアップが実証実験のフィールドを決定するにあたっては、運営事務局が、応募スタートアップと協力企業等とのマッチングを行う等のサポートを実施する。
・実証実験を実施する場所は、原則都内とする。

<応募方法>
公式Webサイトの募集要項を確認し、企画提案書を作成の上、エントリーフォームよりアップロードする。

<募集期間>
【第1期】 2021年5月24日(月)~6月11日(金)

■全体スケジュール(予定)

出典元:プレスリリース
<第1期>
2021年5月24日(月)~6月11日(金) 募集
2021年6月中旬 書類審査
        面談・マッチングサポート
2021年7月下旬 ピッチ審査
2021年8月下旬 実証実験(第1ターム)
2021年11月中旬 成果報告会・審査
2021年12月上旬 実証実験(第2ターム)
2022年3月下旬 成果報告会

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