アスラテック、クラウド型のロボット制御プラットフォーム「Asratec Cloud Robot System」を発表
2021/6/3
アスラテック株式会社は、クラウド型のロボット制御プラットフォーム「Asratec Cloud Robot System(アスラテック・クラウド・ロボット・システム)」を発表した。
・コマンドを送信や、ジョイスティックの操縦等で、ロボットをリアルタイムに遠隔操作する
・ロボットのステータス情報やログ情報、統計データなどを取得する
・ロボット側にある複数のカメラ・マイクからの映像・音声を取得して、ロボットや周囲の状況を把握する
遠隔操作方法は、ジョイスティック操作以外にもウェブブラウザーのGUIやマスタースレーブ方式など、幅広く対応している。また、オペレーターによる操作を記録したり、ロボットの姿勢を登録したりしておくことができる。さらにオペレーターはロボットの動きを遠隔で監視、トラブル時に遠隔で復旧を試みるというような使い方もできる。
ロボットから取得、蓄積するデータは、ロボットの稼働分析、故障検知や予知などに活用することができる。また、ロボットの遠隔操作から取得できるデータは、作業に必要なスペックを備えたハードウエアの開発や動作データの作成など、将来的な自動化の検討において有効だ。
Asratec Cloud Robot Systemは、協働アームロボットや走行ロボット、清掃ロボット、コミュニケーションロボットなど用途を問わず、さまざまなロボットに対応可能だ。ロボットに専用デバイスを接続してクラウドに接続する仕組みのため、既存のロボットを改造することなく、Asratec Cloud Robot Systemに対応させることができる。また、異なる種類のロボットや、複数のロボットを一括して管理することも可能だ。
Asratec Cloud Robot Systemは、2021年6月1日にソフトバンク株式会社が開設した、企業によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みの加速を目的とした最新ソリューションの体験型施設「Executive Briefing Center(エグゼクティブ・ブリーフィング・センター)」で展示されている、Universal Robots社の協働アームロボット「UR3e」を5G通信経由で操縦するデモンストレーションでも採用されているという。
今後アスラテックは、Asratec Cloud Robot Systemの対応ロボットを拡充。また、ロボットSIerやディストリビューターなどのパートナー企業と連携して、Asratec Cloud Robot Systemを活用したソリューション開発にも取り組むとのことだ。
Asratec Cloud Robot Systemのシステム構成例
オペレーター側