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AIを活用し犬の肉球から心電図データを取得しデータを可視化するシステムが開発

株式会社HACARUS(以下、ハカルス)は、DSファーマアニマルヘルス株式会社と共同で、動物の肉球(足の裏)から心電図データを取得・可視化する装置およびAIシステムの開発をしてきた。今回、2021年6月9日より、動物病院向けに本装置の試用モニターの公募を、獣医師コミニュティー運営会社を通じて開始すると発表した。なお、今回の心電測定対象は犬限定。

■共同開発の背景

2018年に、DSファーマアニマルヘルス主催の「動物の健康を支える新規事業探索プログラム2018」においてハカルスが『スパースモデリング技術を応用した診断・治療支援AI』を提案し、大賞に選定されたことをきっかけに、両社は連携を強めてきた。心臓病は犬の死因第2位であり、健康診断や日常診療において早期発見が望まれる疾患だ。しかし、早期発見につながる定期健康診断は、経済面やペットの身体的な拘束などから、飼い主が望まない場合が散見されるという。そのため、従来とは異なるアプローチで手軽にペットの心臓の健康を見守ることが求められていた。今回の共同開発では、特殊な電極の開発による立位で肉球を通じた簡単な心電測定の実装 、また測定された心電のAI解析による異常の可能性の可視化を実現したことで、「手軽な心臓の見守り」を可能としたとのことだ。

■本装置の特徴

本装置は、「簡単に心電を測定可能な装置」と「心電データをAIが解析するシステム」を掛け合わせることで、犬への負担が少ない状態での、スピーディかつ正確な心電測定を実現。AIを活用した「心臓に異常がある可能性解析」と、「心拍数測定」が実施可能だ。特別な技術がなくても使用可能であるため、動物病院への導入ハードルが低いことも特徴だ。また、本装置は動物物用医療機器として開発中だという。

POINT①簡単に心電を測定することのできる装置で、立位のままストレスなく心電を測定可能
従来、犬の心電測定の際は動物を横向きに倒した状態で身体に電極をつけて測定を行うが、特殊な電極の開発により肉球(足の裏)より心電図データを取得することに成功し、動物を押さえつけることなく心電の測定を行うことを可能とした。これにより、犬はシートの上に立つだけでストレスを感じることなく心電測定を行うことができる。
出典元:プレスリリース
POINT②心電データをAIが解析するシステムで、動物循環器認定医の診断データを学習しているAIが判定
肉球から取得した心電図データは、AIにより判定が可能だ。日本獣医循環器学会の動物循環器認定医の疾患情報と心電データに基づく診断を学習済のAIが心電を解析・判定するため、信頼度の高い解析結果を確認できる。測定時間は1分程度で、解析結果は4段階にてすぐに表示される。

■使用イメージ

出典元:プレスリリース
測定開始から約1分後には結果を表示でき、その場で解析結果を確認することが可能だ。心臓病は、健康診断や日常診療において早期発見が望まれる疾患であるため、動物病院・飼い主・犬それぞれにとってメリットのある測定方法を新たに開発することで、より手軽に、心電という切り口で心臓スクリーニングを行うことを目指すとのことだ。

<本装置のメリット>
・動物病院:手軽に心臓のヘルスチェックが可能
・飼い主:ペットにストレスをかけずに心臓のヘルスチェックが可能
・犬:非侵襲でストレスなく、心臓のヘルスチェックが可能

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