AIを活用し犬の肉球から心電図データを取得しデータを可視化するシステムが開発
2021/6/14
株式会社HACARUS(以下、ハカルス)は、DSファーマアニマルヘルス株式会社と共同で、動物の肉球(足の裏)から心電図データを取得・可視化する装置およびAIシステムの開発をしてきた。今回、2021年6月9日より、動物病院向けに本装置の試用モニターの公募を、獣医師コミニュティー運営会社を通じて開始すると発表した。なお、今回の心電測定対象は犬限定。
■共同開発の背景
■本装置の特徴
POINT①簡単に心電を測定することのできる装置で、立位のままストレスなく心電を測定可能
従来、犬の心電測定の際は動物を横向きに倒した状態で身体に電極をつけて測定を行うが、特殊な電極の開発により肉球(足の裏)より心電図データを取得することに成功し、動物を押さえつけることなく心電の測定を行うことを可能とした。これにより、犬はシートの上に立つだけでストレスを感じることなく心電測定を行うことができる。
肉球から取得した心電図データは、AIにより判定が可能だ。日本獣医循環器学会の動物循環器認定医の疾患情報と心電データに基づく診断を学習済のAIが心電を解析・判定するため、信頼度の高い解析結果を確認できる。測定時間は1分程度で、解析結果は4段階にてすぐに表示される。
■使用イメージ
<本装置のメリット>
・動物病院:手軽に心臓のヘルスチェックが可能
・飼い主:ペットにストレスをかけずに心臓のヘルスチェックが可能
・犬:非侵襲でストレスなく、心臓のヘルスチェックが可能