保育支援サービス「ルクミー」、データ連携強化で業務負担の削減と保育の質の向上までを一気通貫で提供するようにリニューアル

ユニファ株式会社が展開する保育支援サービス「ルクミー」はリニューアルし、データ連携を強化し、保育関連業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)をより加速させながら、保育者の業務負担の削減と保育の質の向上を目指すと発表した。

同時に、東京大学名誉教授である汐見稔幸先生を始め、高い専門性を持った講師陣等と共に学ぶ研修・コミュニティとして「ルクミー みらい保育スクール」を新たに開校し、保育者が保育の楽しさ・やりがいを実感でき、より良い保育を実現できるよう伴走していく。「ルクミー」は、新しいプロダクトおよび研修サービスの提供を通じて、保育業界の付加価値の向上へ寄与していく総合ICT/研修サービスとして進化を続ける。
出典元:プレスリリース

■新「ルクミー」シリーズについて

・保育者の業務負担の削減から保育の質の向上までトータルソリューションで提供
女性の就業率の向上や共働き世帯の増加により1-2歳児の保育所等利用率が50%を超えるなど、保育施設は働きながら子育てをする人達の社会インフラとして重要な役割を担っている。そんな中、全国の保育士の有効求人倍率は約3.9倍と、全職平均(約1.6倍)の2倍以上となるなど、依然として保育士不足は深刻な社会課題だ。また、長時間労働や業務負荷が大きいといった理由から、保育士資格を有しながら保育士として働いてない“潜在保育士”は約100万人も存在し、保育士有資格者全体の約60%を占めている。

保育者の業務には、子ども達の登降園管理やお昼寝(午睡)時の見守り、保育日誌や保育計画の作成、保護者や自治体へ提出する書類作成、保育者のシフト管理まで、非常に多岐にわたる。加えて、保育者が作成しなければならない書類の多さや保育の周辺業務、補助業務でのICT化が進んでいないことが、保育者が多忙である要因だと指摘されているという。

「ルクミー」シリーズは、データ連携を強化し、登降園状況や検温、睡眠、食事、排便等のデータや、ルクミーフォトで撮影した写真が自動で集約され、帳票や連絡帳へ自動転記される。これにより、保育関連業務をDX(デジタル・トランスフォーメーション)し、業務負荷の大幅な削減を実現し、保育者の心と時間のゆとりを創出するとのことだ。
出典元:プレスリリース
また、創出できた時間によって保育者にとって重要な子どもと向き合う時間を増やし、写真ドキュメンテーション作成機能の提供により、保育者同士で子どもたちの成長に関する気づきをさらに共有しやすい環境を作り、豊かなコミュニケーションを増やすことで、保育者のやりがいの創出や保育の質の向上にも貢献するという。

■提供サービスについて

(a)記録・確認業務の負担軽減
・ルクミークラスボード(クラス運営に必要なさまざまな情報を一元管理できるサービス。連絡帳と登降園と連携することで、体温・睡眠・食事・排便等の記録、お迎え予定等が記録される)
・ルクミー連絡帳(保育施設と保護者の連絡をスムーズにするツールサービス。体温や食事等の記録はクラスボードから自動で転記する)
・ルクミーおたより(保育施設からのおたより・お知らせを保護者へ確実にスピーディに一斉送信できるサービス)
・ルクミー帳票管理(指導計画や保育日誌などを監査対応した形でデータ化し、管理できるサービス)

(b)写真を使った保育の振り返り
・ルクミーフォト(専用アプリで撮影すると、写真のアップロードやクラス分け、販売、決済、プリントまで自動化される写真販売サービス)
・ルクミードキュメンテーション(ルクミーフォトと連携し、保育の振り返りを手間なく行えるサービス)

(c)健康管理
・ルクミー午睡チェック(午睡センサーで乳幼児のお昼寝(午睡)中の体の向きをチェックし、アプリによって自動で記録するサービス)
・ルクミー体温計(非接触型の体温計で検温でき、アプリによって自動で記録するサービス)

(d)園・施設の運営支援
・ルクミーシフト管理(自動入力によって保育者のシフトの素案作成が簡単にできるサービス)
・ルクミー登降園管理(園児の登降園時間を記録・管理するサービス)
・ルクミー請求管理(延長保育料を自動計算し、保護者へ請求書の作成も簡単にできるサービス)
・ルクミーバス位置情報(送迎バスの位置情報を園、施設、保護者へリアルタイムで知らせるサービス)

■「ルクミー みらい保育スクール」について

出典元:プレスリリース

■開校の背景

ユニファは「スマート保育園・スマート幼稚園・スマートこども園」構想を掲げながら、テクノロジーを活用した保育現場の業務負荷の削減と保育の質の向上を推進してきた。同社のルクミーシリーズを一括導入したモデル園の中には、月間で約65%の業務時間の削減を実現した保育施設もあり、ICTの活用が保育現場の環境改善に一定程度寄与できることが分かってきたという。一方で、保育現場にはICT導入・活用以前に解決すべき課題が存在することも見えてきた。

経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本の保育施設の園長・所長は「子どもの育ちや学び、生活に関する園の目標の策定(54%)」「園の質を向上するためのデータの活用(46%)」「保育者への効果的なフィードバックの提供(43%)」等の項目において、研修を通じた専門性向上の必要性が高いと回答しており、いずれも調査対象国の中で最も高い結果となった。

また、同社が独自に実施した調査からは「研修を受講することで、園内や職員の雰囲気の変化や人材育成に対して寄与している(54%)」と半数以上の人が回答するも、「何が課題なのかが分からない(46%)」「単発の研修を受けても、日々の保育に反映・定着させることができていない(46%)」「人手不足のため、職員を研修に送り出すことが難しい(34%)」「地理的・日程的な事情で参加できない(24%)」等の施設側の課題も見えてきたとのことだ。

このような背景を鑑み、ルクミー みらい保育スクールは、保育施設向けに保育の質の向上を目指すことをさらにサポートしようと開校に至ったという。

■コース概要とカリキュラムのポイント

・子どもたちの未来につながる情報から「なりたい姿」を発見する「みらい保育コンテンツ」
汐見稔幸先生(東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長)による「みらいのこどもたちのために、今できること」を始め、SDGsや小学校等の教育まで、なりたい姿の発見につながる半歩先の様々な情報を継続して提供する。未来のより良い社会のなかで子ども達が自分らしく生きていく力を育むために、保育者としてできることを考えるきっかけとなるコース(全6回・セルフデザインコース、往還型コース受講者向けの無料講座)

・成功事例から「なりたい姿」を描ける「セルフデザインコース」
保育業界において様々な挑戦を行ってきた先生を「みらい保育アンバサダー」として招聘。成功事例や体験をシェアしてもらうことで、自園のなりたい姿を具体的に描き、目標設定まで伴走する(全5回・3ヶ月コース)

・学びと実践の繰り返しによって「なりたい姿」を実現する「往還型コース」
多様性を活かす組織づくり、協力関係を作る指導コミュニケーション、ゆとりを生みだす業務改善、写真を活用した保育の振り返り等4つのテーマで展開し、無藤隆先生(白梅学園大学名誉教授)や大豆生田啓友先生(玉川大学教授)等高い専門性を持った講師陣から学ぶことができるコース。いずれも、本質的な現場変革を目指し、学びと保育現場の実践を繰り返す「往還型」の研修(各コース全4回・3~4ヶ月)

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