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「マチナカ広告」のDXプラットフォーム「OOH MATCH」が本提供開始

ソフトバンク株式会社の子会社であるSBイノベンチャー株式会社のOOHメディアプロジェクトは、2021年7月8日より、マチナカの広告メディアと広告主をマッチングするサービス「OOH MATCH(オーマッチ)」の本提供を開始すると発表した。

■OOH MATCH(オーマッチ)について

「OOH MATCH(オーマッチ)」は、マチナカの広告メディアである「OOH広告」に特化したプラットフォーム。広告を出稿したいエリア名や住所を入力するだけで、看板、ポスター、サイネージをはじめとした、集客・PRに最適な広告枠を見つけることができる。

2021年7月8日時点では首都圏の1都3県エリアに対応しており、10万件の広告枠を掲載している。

■サービス提供の背景

<1. OOH広告は”不透明”>
日本のマチナカには、看板、ポスター、サイネージなどのOOH広告枠が無数に存在している。しかし、国内のOOH広告市場は複雑な業界構造をしており、空き枠や価格の情報は市場に十分に流通していない。そのため「費用感がわからない」「発注方法や料金メニューが複雑」といった理由で、企業や店舗がマチナカに広告を出すことには高いハードルがあったという。また、OOH広告においては価格がオープン化されていない枠もあり、取引の相場は不透明だ。広告を出稿した後に「実はもっと安く買えた」ということに気づくことも少なくないとのことだ。

<2. アナログで手間のかかる取引>
ビジネスのオンライン化やDX化が各産業で求められる中、OOH広告業界の取引プロセスはいまだ改革のさなかにあるという。「空き枠」「価格」のやり取りは電話・メール・FAXで都度行われており、営業・商談もオフラインでの対面式がほとんどだ。広告枠の取引においては売り手・買い手ともに負担が大きいのが現状とのことだ。

<3. コロナ禍で注目されるエリア集客>
コロナ禍においては、外出自粛や長距離移動の減少に伴い、購買活動の地元化・小商圏化が進んでいると言われている。そこで、地元の商圏エリアに効果的なプロモーションを行える手段として、OOH広告には今注目が集まっている。特定エリアの住民・利用者にピンポイントで訴求可能なOOH広告は、店舗や企業が地域密着型のマーケティング・コミュニケーションを行ううえで欠かせない存在とのことだ。

■OOH MATCHの特徴

<特徴1>10万件の広告枠を掲載
同社が保有している10万件の広告枠データベースから、集客やPRにぴったりな広告枠を1クリックで探すことが可能だ。スマホ・PCさえあれば、会員登録不要・利用料無料で誰でもサービスを利用することができる。
出典元:プレスリリース
<特徴2>広告枠の詳細が丸わかり
OOH広告はこれまで、広告代理店からの提案を受ける以外の方法で、費用や立地などの詳細情報を知ることが困難だった。しかしOOH MATCHであれば、料金シミュレーター機能や、周辺の様子がわかるストリートビュー機能を利用しながら、条件やイメージに合う広告枠を広告主自身で簡単に比較・検討することができる。
出典元:プレスリリース
<特徴3>データの力で広告出稿をもっとスマートに
政府の人口統計データと連動しており、「広告を出したいエリアに、どんな性別・年代の人が実際に住んでいるか」を確認しながら、広告枠を選ぶことができる。今後は更に精緻なエリア分析ができるよう、国勢調査や事業所・企業統計などのリサーチデータにも対応を進めていく予定だという。
出典元:プレスリリース

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