佐賀市、ブロックチェーンを活用した、ごみ発電電力の地産地消による環境価値の電子証書化に成功しシステム構築が完了
2021/8/5
2050年脱炭素社会の実現を推進する佐賀市、株式会社chaintope、みやまパワーHD株式会社は、佐賀市における「地域循環共生圏」の一環として佐賀市内でのエネルギー等の地域内循環をリアルタイムで可視化し、ごみ発電電力の地産地消による環境価値の電子証書化に成功しシステム構築が完了したと発表した。
■背景
2010年に環境都市宣言を行い「地域循環共生圏」を推進している佐賀市では、「資源循環」、「炭素循環」、「人の循環」、「経済循環」をキーワードとして、地域の資源、自分たちの目の前にあるものの豊かさや大切さをもう一度考え直し、その資源を有効活用しながら環境・経済・社会をよくしよう、資源を融通し合うネットワークをつくっていこう、と市民や事業者と共に取り組んでいる。このような地域循環共生圏内で生まれた環境価値を、ブロックチェーン技術を利用してリアルタイムで可視化することにより地域住民の行動変容を促すとともに、その環境価値を地域内で循環させ、脱炭素だけでなく、災害対策や地域活性につながることが期待されているとのことだ。
■環境価値の可視化
具体的には、佐賀市清掃工場でのバイオマス発電により生み出された再エネ発電実績と「ひがさす」などの佐賀市内公共施設での再エネ電気供給サービス利用実績をリアルタイムで自動的にブロックチェーンに記録し、佐賀市内で確かに電力が地産地消された証明として「環境価値証書」を発行した。
また、ブロックチェーンに記録された間違いのないデータを基に、地産地消率、再エネ消費量、CO2削減量をリアルタイムで可視化することにも成功したとのことだ。