三菱地所・ピクシーダストテクノロジーズら、デジタルによる多様性のあるまちづくりを目指し、大学発・先端テクノロジーを活用した実証実験を始動

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(以下、PxDT)、三菱地所株式会社、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)は、PxDTの持つ大学発・先端テクノロジーによりまちの課題を解決し、デジタルによる多様性のあるまちづくりを推進していくことを目的に、今後複数の共同実証実験を展開すると発表した。第一弾として2021年9月17日以降、以下2つの実証実験を順次始動する。

■共同実証実験 第一弾の特徴

①「字幕透明ディスプレイ」の実証
ろう・難聴者や他言語話者とのコミュニケーションのためにリアルタイムで字幕を表示する透明ディスプレイを活用し、本技術の社会受容性及び効果検証を行うとともに、今後の施設運営への活用可能性を探る。

②吸音材「iwasemi」の実証
PxDT独自の開発技術を用いた汎用性の高い吸音材を活用し、リモート会議増加に伴うオフィス内での音問題の軽減に寄与すべく、性能や運用性の検証のほか、本技術の社会受容性及び効果検証を行う。

PxDTはデジタルによるダイバーシティ社会を目指し、大学発・先端テクノロジーの社会実装を行っている。三菱地所では、本年6月に「三菱地所デジタルビジョン」を策定し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)により生活者が暮らしやすさを実感できる新しいまちづくりを目指している。

コロナ禍やデジタルサービスの普及によって、人々の生活習慣やまちにおける人とデジタルの関わり方が急速に変化している。PxDTと三菱地所とTMIPは、デジタルとアナログをつなぐインターフェースの在り方を検討し、急速に変化するまちの課題を共に解決することで、多様な生活者が暮らしやすさを実感できるまちづくりを目指すとともに、三者は丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)において、まちをフィールドとした先端テクノロジーの実証実験を今後も積極的に推進するとのことだ。

■実証実験の概要

①「字幕透明ディスプレイ」について
「字幕透明ディスプレイ」は、ろう・難聴者や他言語話者とのコミュニケーションのためにリアルタイムで字幕を表示する。本システムでは、話し手が自動音声認識の誤認識を確認するために、文字起こしの結果がディスプレイの両側に向けて表示され、透明度の高いディスプレイにより、ボディランゲージと文字の両方を確認しながら会話することが可能。さらに、同時翻訳機能を備えているため、たとえば日本語‐英語間のコミュニケーションの円滑化も期待されるという。今回はオフィスビルの受付への「字幕透明ディスプレイ」の設置により、ろう・難聴者や他言語話者とのコミュニケーション向上等を検証する。本技術は筑波大学Digital Nature Groupの字幕表示に関する研究成果を応用したものだ。

<実施概要>
場所:新丸ビル1F受付
期間:2021年9月17日~9月30日
目的:
(1)本技術の社会受容性及び効果検証
(2)運用性、今後の施設運営への活用可能性の検証
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
②吸音材「iwasemi」について
「iwasemi」は、音響メタマテリアル技術にPxDT独自の吸音設計技術を応用することで開発した吸音材。コロナ禍におけるオフィス内でのWeb会議の増加により、隣席・隣室の会議中の声に対する不快感・情報漏洩の懸念も高まっており、騒音を問題視する人も増えているという。コラボレーションオフィスへの「iwasemi」の導入により、オフィス内での音問題の解決を検証する。

<実施概要>
場所:EGG JAPAN/東京21cクラブ
期間:2021年10月中(予定)
目的:
(1)本技術の社会受容性及びオフィス空間での効果検証
(2)性能や運用性の検証
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース

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