メディアドゥとトーハン、「NFTデジタル特典付き出版物」を販売へ
2021/9/22
株式会社メディアドゥと出版取次大手の株式会社トーハンは、メディアドゥ開発のブロックチェーン技術を基盤とするNFT(非代替性トークン)を活用した「NFTデジタル特典付き出版物」を、出版社と共に開発。2021年10月12日から順次、全国の書店を通じて発売することが決定したと発表した。第1弾は扶桑社・主婦の友社の雑誌および写真集の合計3タイトル。
Contents
■出版業界の状況に対する認識
■「NFTデジタル特典」のねらい
メディアドゥは電子書籍取次国内最大手として、2,200の出版社と150の電子書店を繋ぎ、適切な利用環境のもと、コンテンツ流通の促進に寄与している。昨今、多くの人々の日常生活はデジタル空間で過ごす時間が増え続けており、同様にトレーディングカード、フィギュアなど「ファンアイテム」のデジタル化も一層進むことが予想される。「NFTデジタル特典」は、NFTやデジタルに馴染みのない人を含め、より多くの人が”デジタルのファンアイテム”に親しむ入り口に位置づけられるという。紙の出版物は身近で手に取れる”フィジカルのファンアイテム”の一つと言える。そこに「NFTデジタル特典」が加わり魅力を増すことは、あらゆる人々にとってファンアイテムを気軽に購入し、楽しめる環境につながると考えるとのことだ。また、IPホルダーにとっては、提供可能なファンアイテムの幅が広がる。この取り組みは、書店で手に取れるフィジカルのファンアイテムとデジタルのファンアイテムを融合させた、これまでにない新たな試みだという。トーハンは創立以来70余年にわたり紙出版物の流通を担い、全国に広がる書店・コンビニエンスストアなどの小売店と、国内のほぼすべての出版社との取引関係をベースに、人々が暮らしの中で出版文化に親しめる環境づくりに努めてきた。近年、読者とコンテンツとの接点が紙からデジタルへと拡張される中で、NFTデジタル特典を通してネットとリアルの間に新たな顧客動線を増設し、出版コンテンツの主要チャネルとしてのリアルな店舗空間の魅力を高めることが当面のねらいだという。さらには、今後の成長が期待されるNFTマーケットにおいて、出版界が主たるコンテンツ供給源としてクリエイターやユーザーの支持を集められるよう、本施策を通して引き続きメディアドゥ・出版社・小売店との連携を拡大するとのことだ。