JR東日本、「TOHOKU MaaS」を継続しMaaSプラットフォーム「Tabi-CONNECT」の提供を開始

「東北デスティネーションキャンペーン」に合わせて実施した「TOHOKU MaaS」を、チケットの改廃など一部サービス内容の見直しを行ったうえで、2021年11月以降も実施する。

（１）サービス名称・ロゴ

（２）実施期間
2021年11月上旬から2022年3月31日まで
※「よぶのる一関」（一関オンデマンド交通）は、2021年10月1日から運行している。

（３）サービス提供エリア
青森県：青森・弘前エリア
秋田県：秋田・男鹿および角館エリア
岩手県：一関・平泉エリア
山形県：庄内および置賜エリア
宮城県：仙台・宮城エリア
福島県：会津エリア

（４）主な提供サービス
「TOHOKU MaaS」では、以下のサービスの提供を予定している。なお、サービスの内容はエリアにより異なる。

・お出かけ前に
観光スポット情報に加えて、スポットを組み合わせたモデルコースを紹介するほか、旅行の計画に便利な機能を提供する。

旅行プランニングサービス
モデルコースなどに基づいて好みの旅行プランを組み立てられる機能。好きな目的地を追加・削除することができ、自動で移動時間が再計算されるので、簡単にプランニングができる。また、作ったプランは保存しておくことができる。

リコメンド機能
周辺の観光施設や体験できるメニューを、往復の移動時間と現地で滞在する時間などを考慮しておすすめする機能。旅行中、次の予定まで空き時間ができた場合などに便利だ。

・移動を便利に
一関エリアで引き続き運行しているオンデマンド交通「よぶのる一関」の予約をはじめ、乗り降り自由なフリーパスや高速バス、駅レンタカーなどの手配をスマートフォンひとつで提供する。

「よぶのる一関」（一関オンデマンド交通）のウェブ予約・事前決済
行きたい時に簡単に予約ができ、観光地などを自由に往来できる乗合交通サービス「よぶのる一関」（10月1日から電話予約により運行中）の乗車予約・決済をサイト上で行うことができる。運行エリア内は自由乗降方式とし、地域の人の生活の足としても利用できる。
各種交通チケットの販売・決済
予約制高速バスの予約・決済
駅レンタカーの予約

・目的地で楽しむ
旅のシーンに合わせて選べる各種チケットを用意。提供内容はエリアにより異なる。また、一部開始時期や提供期間が異なるものがある。

観光チケットの販売
観光施設の入館チケットを購入できる。
定期観光バスの予約・決済
東北MaaSチケット（全エリア共通のチケット）の販売
レストラン、土産物店、観光施設などで利用できる1枚500円の電子チケット。郷土料理など各地域の味わいや温泉の日帰り入浴など、東北各地の魅力を幅広く楽しむことができる。

・その他
各種チケットを購入する際の支払いは、クレジットカードのほか「モバイル Suica」のチャージでも可能だ。また、「東北MaaSチケット」には、「JRE POINT」も利用できる。
株式会社ドコモ・インサイトマーケティングの「モバイル空間統計人口マップ」との連携により、「TOHOKU MaaS」で提供する観光マップ上において、観光スポット情報とあわせて周辺の混雑情報を見ることができる。

同社は、グループ経営ビジョン「変革 2027」において、「シームレスな移動」の実現を主導し、総移動時間の短縮、「ストレスフリーな移動」の実現を目指している。その一つとして、移動のための情報・購入・決済を利用者にオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」を構築し、これまでJR東日本グループ内外と実証実験などに取り組んできた。今回、この「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」から、TOHOKU MaaSをはじめとする様々な実証実験で得た地域・観光型MaaSのノウハウや機能をパッケージ化し、同社内での活用のほか、同社外への提供も可能なプラットフォーム「Tabi-CONNECT」を稼働させる。

（１）プラットフォーム名称・ロゴ

（２）主な提供サービス
「Tabi-CONNECT」の第1弾は、2021年11月上旬から実施する「TOHOKU MaaS」だ。主な提供サービスは「TOHOKU MaaS」で提供する旅行プランニングサービス、オンデマンド交通のウェブ予約・事前決済、各種交通チケット・観光チケットの販売、バス・レンタカーの予約などを予定しているとのことだ。