「遺伝子ビジネス」のカオスマップが公開

株式会社Buildsは、日本国内において遺伝子検査を導入しているサービスのカオスマップを公開した。

出典元:プレスリリース

■背景

近年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でPCR検査が普及してきたことにより、遺伝子検査への関心度が高まってきたという。また、消費動向でも若者の間で骨格診断やパーソナルカラーが流行するなど自分に最適なものを求める「パーソナライズド化」が拡大。そのような中、遺伝子解析技術の進展に伴い解析費用が低下したことで、遺伝子検査をビジネス活用するサービスが急増しているとのことだ。実際に、2021年のインフィニティリサーチ社の調査では、遺伝子検査市場が2019年に12,682百万ドルを占め、2027年までに21,260百万ドルに達すると発表されているという。これらのことから、今後、個人の体質を解明し個別最適化を叶える遺伝子検査のニーズが増えることが予想されるとのことだ。

同社は、遺伝子解析技術を活用し個人のエネルギー代謝タイプと筋質タイプを分析することで、個人の遺伝子タイプに合わせた食事やトレーニングプランを提供する超・パーソナライズドダイエット「CLOUD GYM」を2020年より提供。そして今回、遺伝子検査を活用したビジネスの拡大を受け、日本国内における遺伝子ビジネスの現状を整理したカオスマップを作成したとのことだ。

■遺伝子ビジネスのカオスマップについて

日本国内において、遺伝子検査を用いて1人ひとりに最適なプログラムを提供するサービスの概観を紹介している。また、このカオスマップには遺伝子検査を用いて新しいビジネスを展開しているサービスが載せられており、遺伝子検査キットの販売や検査結果の提示のみを行うサービスは含まれていない。

遺伝子検査のビジネス活用が広まってきており、特にフィットネス業界での活用は数年で急増している。その背景には、ダイエット経験者のうち約6割の人がダイエットに成功しておらず、1人ひとりに最適なダイエット方法を探すべく個別最適化のニーズが増えていることが理由にあげられるという。社会全体が自分に最適なものを求める傾向にある今、今後も個別最適化や遺伝子検査のニーズが高まってくることが推測されるとのことだ。

「フィットネス」について:「オンライン」とはオンライン上でzoomなどの双方向通信サービスを用いてリアルタイムで指導を受けたり、録画された動画を見ながら自身でトレーニングを行ったりするサービス群。「対面」とは、対面でトレーニングを受けるサービスを指す。エネルギー代謝、筋肉繊維などの遺伝子タイプから個人に最適なトレーニングプログラムを作成する。

「健康管理」について:遺伝子検査を行い病気発症リスクを解析したり、1人ひとりに応じた健康習慣を提案している。

「化粧品・美容」について:遺伝子検査による肌質の結果に基づき、最適なスキンケア方法やサプリメント販売を行う。

「婚活」について:魅力的な相手を本能的に探すHLA遺伝子を検査し、相性の良い相手を分析。相性度を元にしたマッチングサービスを行っている。

「育毛」について:遺伝子検査で薄毛の原因やリスクを分析し、最適な育毛剤を提供する。

「教育・育児」について:学習能力、身体能力、感性などを遺伝子検査から解析し学力向上アドバイスや育児アドバイスを作成している。

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