ルノー・ジャポンとcommon、自動車販売のDX推進を目指し業務提携契約を締結

common株式会社は、2021年9月、フランスに本社を置く世界最大級の自動車ブランド ルノーの自動車販売会社であるルノー・ジャポン株式会社と業務提携契約を締結し、自動車販売会社のDX(デジタルトランスフォーメーション)に資するSaaS型ビジネスアプリケーション『Nigoori』を開発すると発表した。

■業務提携の背景

2000年から20年以上に亘り世界的ブランドであるルノー車の輸入販売をしてきたルノー・ジャポンは、次世代経営に向けた販売・在庫管理の効率化及びデータ活用を目的としたDXを実現するパートナーとして、自動車販売会社向けのSaaS『Nigoori』を開発中である同社と業務提携した。

ルノー・ジャポンは、現経営体制に移った2012年以降、着実に販売台数を伸ばしてきたという。一方で、膨大なデータの効率的な取り扱い・活用方法についての課題意識を持っていた。ルノー・ジャポンはDXを実現し、業務負荷の軽減、販売機会損失の削減、販売在庫の適正化を狙うとのことだ。

業務提携に当たり、ルノー・ジャポンはcommonに対して業務・経営課題の共有を行い、commonはこれらの課題解決を開発中のシステムに盛り込むことを検討する。また、commonはシステム提供のみならず、既存業務改善の提案も行う。『Nigoori』の開発完了後は、国内外の自動車販売会社に向けてサービス提供を開始する。
出典元:プレスリリース

■「Nigoori」の機能

『Nigoori』は、自動車販売会社が自動車の販売・在庫管理に用いる荷繰り表を改良したSaaS型ビジネスアプリケーション。作業者と管理者の負担を軽減するようなユーザーインターフェースに、経営を支援する分析機能を備える。国内外の自動車販売会社はほぼすべて同じような荷繰り表をエクセルで作成して、車両の販売・在庫の管理をしているが、エクセルで扱うにはデータが多すぎることで、作業負荷がかかり、必要な分析作業がなされないという課題があったという。また、本来、荷繰り表は車両ステータスの変更に同期して作成されるものだが、エクセルでの管理上、車両ステータス情報との泣き別れもあり、実績値との齟齬や重複・膨大な転記作業などが発生していたとのことだ。

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