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凸版印刷、環境保全業務の負荷軽減を目指し自社工場に「環境データ自動収集システム」を構築

凸版印刷株式会社は、自社の工場において、排水の水位や水素イオン濃度などを始めとする環境データを自動収集するシステムを構築したと発表した。これは、凸版印刷が普及を推進する次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格ZETA(ゼタ)の活用により実現したもの。本システムは、工場内をくまなくカバーするZETAネットワークと、それに接続する各種センサー機器、測定したデータを格納するクラウド型システムプラットフォーム「ZETADRIVE」と、データ監視システムから構成される。また、既に工場内で稼働している多数の測定器からの出力情報を、デジタルデータ化しZETA通信のフォーマットで送信するために、データ転送機器「ZETABOX」を新開発した。
出典元:プレスリリース
本システムの導入で、凸版印刷の工場では環境保全業務の負荷を、約20%程度軽減できると見込んでいるという。これにより、能動的な環境保全活動への人的リソースの割り当てが可能となり、工場全体のリスクマネジメント強化を図る。本システムは、2021年10月27日(水)から29日(金)に開催される「5G/IoT通信展」のZETAアライアンスブース内 凸版印刷コーナーに展示されるとのことだ。

■ 開発の背景

世界的な気候変動や環境問題への対応は、近年ではSDGsの観点からも企業の存続に不可欠なものとなっている。製造現場における環境保全業務は企業が果たすべき社会的責任である一方で、環境データの収集作業は人手に依存する部分が多く、人的リソースの確保も困難になっている中、工場のIoT化は喫緊の課題となっているという。凸版印刷の工場においても、環境データを測定するセンサーが電波の届きにくい屋内や地下、電源が確保できない屋外などに設置されているケースが多く、従来のネットワーク技術ではIoT化が困難だったとのことだ。しかし、つながりやすさに特長を持つZETAのネットワークを活用し、工場内に「死角のない無線通信ネットワーク」を構築することで、様々な場所に設置されているセンサーをつなぎ、自動的にデータを収集するシステムを構築。第一弾として導入を開始した自社工場においては、1,000以上の点検項目の内、約10%についてセンサーをZETAネットワークに接続。工場排水の水位やpH値(水素イオン濃度)、ORP(酸化還元電位)などの情報の自動収集を開始しており、2022年度中に同工場の全ての環境データの収集を自動化するとのことだ。
出典元:プレスリリース

■本システムの特長

① ZETAを活用し「死角のない無線通信ネットワーク」を構築
工場内には入り組んだ構造に起因する電波の届きにくいエリアや、電源の確保が難しい場所が多く存在するが、電池駆動タイプの中継器を適切に配置することで、死角のない無線通信ネットワークを構築した。

② データ変換機器「ZETABOX」(新開発)で既存の測定器の活用も可能に
既存の測定器から出力されるデータをデジタル化し、ZETAを活用したデータ受信を可能にするため、データ変換装置「ZETABOX」を新たに開発。本機器を利用することで、導入コストの低減や、測定器メンテナンスなどの作業変更を必要としないデータの自動収集を可能にした。

③ システム連携を実現するクラウド型管理システム「ZETADRIVE」
本システムでは、工場内に設置された多くのセンサーから収集されたデータの管理をクラウド型システムプラットフォーム「ZETADRIVE」が担う。データ取得、機器の制御などのAPI(Application Programming Interface)が用意されており、工場ごとのニーズに合わせたシステムやアプリケーションとの連携が可能だ。

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