同社のミッションは、「数学教育を変え、AI×データ時代のリーダーの輩出に貢献すること」だという。AIプログラミング教育が注目されている今日においても、テクノロジーの理解や発展の基礎となる数学の学びは十分にアップデートされているとは言えないとのことだ。例えば、国際数学・理科教育動向調査TIMSS 2019参加39か国中で、中学2年生の数学レベルは世界トップ5と極めて高い水準であるのに対して、数学は「とても好きだ」と答えた人の割合は10%、数学を学ぶ価値は「とてもある」と答えた人の割合は14%と、いずれも世界最低レベルにあるという。つまり、多くの日本人が将来何に役立つか分からないままに、進学、受験のために数学を学んでいるというのが現状とのことだ。同社は、この現状を打破し、テストのためではなく、実社会の課題解決のために数学を学ぶ場を創造する。そして、この取り組みの第一弾として、本サービスをリリースしたとのことだ。
本サービスは、AIエンジニアと協働して課題解決を行うための数学を専属コーチのサポートのもと短期間で習得する教育プログラムだ。プログラミングや分析ツールの学習はあえて最小限に抑え、数学の理解、習得に集中することで、AI技術の成り立ち・本質をブラックボックスにせずに正しく理解し、数学を実社会の課題解決の道具として扱うための思考スキルを身につけることを図る。本サービスの開発にあたっては、2020年8月よりこれまで延べ300回以上のモニターテストを行い、独自の教材・カリキュラムとコーチングメソッドの開発と改善を重ねてきたという。そして、今年9月に予定のモニターテストが完了し、モニターからの平均最終満足度は10段階中9.0という評価を確認。また、学習内容の実務への活用については、モニターの75.7%が「実務に活かせる」と実感し、21.6%は既に「実際に活用している」という回答を得るとともに、目標期間内でのカリキュラム修了者の割合を意味する「修了率」は、93.3%にのぼり、文系・理系を問わず多くの人の学び直しに貢献できることを確認したとのことだ。