LUSH、世界48の国と地域でFacebookやInstagramなどのSNSアカウントから一斉にサインアウトへ

英国発のフレッシュハンドメイドコスメLUSH(ラッシュ)は、2021年11月26日、ラッシュがビジネスを展開する世界48の国と地域で運営するFacebook、Instagram、TikTok、Snapchat、WhatsAppの5つのプラットフォームのアカウントから一斉にサインアウトし、利用を止めると発表した。

このサインアウトは、これらのSNSプラットフォームが、より安全な環境をユーザーに提供できるようになるまで継続する、ラッシュの変化を求める行動だという。また、この機会に、SNSの利用に関する新たなポリシー「ソーシャルメディアポリシー」を策定し、全世界のラッシュで展開する。

一部のSNSには深刻な弊害があるという証拠が続々と出てきている中、ラッシュはこの状況に対して早急に対処することが必要であると考えており、他の誰かがこの問題に関して警鐘を鳴らすのを待つのではなく、ラッシュ自らの行動を変えることで、この問題に対処したいと考えているとのことだ。

今回の同社の決断は、元Facebook社の内部告発者によってもたらされた、昨今報道されているFacebokやInstagramが心身への悪影響をもたらす内部調査情報によって裏打ちされているという。それは生活において、若者がアルゴリズムや緩い規制によってさらされている様々な弊害を明確に示すものとのことだ。

いじめ、フェイクニュース、過激な意見や価値観、FOMO、幻想振動、操作的アルゴリズムなど、際限なくスクロールできてしまうストリームは、若年層の自殺・うつ・不安の割合を大幅に増加させると言われているという。

同社は顧客に暗く危険な場所で会いましょうと誘うことは決してないという。しかし一部のSNSプラットフォームは、誰も行くことを勧められないような場所になりつつあるとのことだ。何かが変わらなければならないという。同社は、プラットフォームが最善の指針を出してくれることを切に願う。また、より良い世界規模の規制が近く制定されることを望む。しかし、それをただ待つことはできないという。顧客が同社とSNSでつながろうとする際に経験するかもしれない弊害や操作の盾となるべき行動を起こすべきであると感じているとのことだ。

同社は完全に反SNSになるわけではないという。全力で、新しく顧客とつながる方法を模索し、他の場所でより良いコミュニケーションの場を構築していく。現時点では、YouTubeをはじめとするその他プラットフォームは継続利用する。必ずしも「いいね」をクリックしたり、登録したり、通知を受け取ったりする必要はなく、誰もが気が向いたときに立ち寄って見てくれれば良いとのことだ。

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