一人ひとりの悩みに合わせて適切な支援を案内する「お悩みハンドブック 全国版」が公開

株式会社グラファーは、一人ひとりの悩みに合わせた支援を利用しやすくする新サービス「お悩みハンドブック 全国版」を公開したと発表した。スマートフォン・ウェブから質問に答えていくだけで、自分にあった様々な公的な支援を調べることができる。

■提供の背景

日本には、病気や困窮、家庭内の暴力といった個人での対処が難しい困難に直面したときに利用できる多数の支援制度が用意されている。しかし、これらの制度は、担当する役所・部署がばらばらであったり、複雑な申請が必要であったりして、実際に困難に直面したときに使いこなすことが難しい実態があった。これまでも、支援をその対象者に届けるため、政府・自治体・NPO等の組織が積極的な広報活動やアウトリーチ活動を行ってきた。また昨今では、内閣官房に孤独・孤立対策担当室が設置され、こうした問題に対する施策が企画・実施されるようになっているという。同社はこうした社会的背景を踏まえ、様々な困難を経験してきた当事者であるメンバーと監修者のチームを結成し、これらの課題に対する解決策として「お悩みハンドブック」を制作・公開したとのことだ。
出典元:プレスリリース

■「お悩みハンドブック」の概要と特徴

1:複雑・深刻な悩みでもスマートフォン・PCから質問に答えるだけで簡単に使える
現時点では言葉にできない悩みや一言で説明できない複雑な状況にも対応。システムを相手にあてはまる悩みにチェックをつけるだけでその軽減や解決に役立つ支援制度、相談窓口、情報提供サイトなどの役立つ解決手段の情報を簡単に集められる。また、サイトの利用に個人情報の登録は必要なく、すべて無料で利用できる。

2:公的支援を中心とした228種類の解決手段で、幅広い悩みに対応
案内される解決手段は、お金、しごと、住まい、病気・障害、子育て、介護といったベーシックなものから、家庭内の暴力やいじめ、学び直しなどの領域まで228種類あり、幅広い悩みに対応している。

3:公的支援をわかりやすく解説した記事を142本用意
使うことに着目した支援の解説記事では、制度概要や利用上の注意点、必要な手続きや窓口をまとめている。支援を使う準備の難しさで利用を諦めてしまわないよう、専門用語や難解な言葉をなるべく避けている。また、信頼できる情報源を出典としてまとめ、記事の一部については専門家の監修を受けている。

4:支援者や身近な人に事情を伝えて力を借りるサポートをする回答結果共有機能
チャットやSNSを通じた悩みの共有機能と、窓口での相談に便利な印刷機能を用意。回答結果を共有することで、役所や支援団体の窓口で、自分の抱えている複合的な悩みを漏れなくわかりやすく伝えられる。必要に応じて相談相手に対する依頼事項も簡単に追記でき、相談にかかる心理的な負担を軽減する。

5:自治体や支援団体の現場業務で活用するためのカスタマイズ機能
本サービスは、自治体やNPO等の様々な支援の現場で利用されるように開発を行っているという。既に認定NPO法人フローレンスの「デジタルソーシャルワーク」プロジェクトに本サービスのカスタマイズ版を提供し、支援活動に活用されているとのことだ。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More