OKIと大成建設、スマートデバイスを用いた情報一元管理システム「T-Communication」を開発

OKIは、建設現場における作業の生産性を大幅に向上させる情報一元管理システム「T-Communication(愛称:ティーコミュ)」を、大成建設株式会社と共同で開発したと発表した。

ティーコミュは、作業者の会話や写真を含む現場の情報をタブレットなどのスマートデバイスを用いてデジタル情報として整理し、自動で帳票を作成して、関係者全体の共有情報とするものだ。デジタル機器操作に不慣れな現場作業者にも使いやすい簡易な操作性を実現しており、その導入効果は建設中のOKI本庄工場H1棟をはじめとする複数の建設現場で確認しているという。建設現場では従来、安全・品質などに関する書類作成に多くの時間と労力を費やしており、その時間短縮、およびデータ処理などに係る管理業務の効率化が課題となっていた。対策として、スマートデバイスにより各種情報を自動帳票化する技術も導入されてきたが、多機能で複雑な操作が必要なシステムが多く、シンプルで簡易な操作性を備えた仕組みが求められていたとのことだ。
出典元:プレスリリース
ティーコミュは、スマートデバイスによる各種情報の整理や自動帳票化や共有、一元管理を、ワンプッシュ操作など、デジタル機器操作に不慣れな現場作業者にも使いやすい簡易な操作で実現するものだ。さまざまな作業環境から相互に共有・交換したデジタル情報を作業ごとに整理できるほか、個別情報シートや時系列ごとの一覧表などを自動帳票化し関係者全体で共有するなど、管理業務の効率化に貢献する。両社は、2022年4月に竣工予定のOKI本庄工場H1棟をはじめ、大成建設の建設現場10か所でティーコミュの検証を行い、その効果を確認したという。OKIは、引き続き大成建設の建設現場約50ヶ所で行われる追加実証実験により得られるデータをもとに、建設現場のDX化に寄与する取り組みを加速するとのことだ。

■ティーコミュの特徴

1.デジタルデータから個別情報を自動帳票化
建設現場など、さまざまな作業環境においてスマートデバイスを用いて関係者間で取り交わされたデジタルデータをもとに、作業ごとに個別情報シートなどの帳票を自動作成する。これらの情報を時系列で整理して記録することでエビデンスとして活用できる。

2.作業進捗状況をリアルタイムに確認
関係者の誰もが一覧表を介して作業の進捗状況をリアルタイムに確認することができる。従来の手書きによる情報の受け渡しや作業終了後の帳簿作成など煩雑で手間がかかった帳票データ作成に関する業務が全て自動で実施可能となる。

3.操作性を大幅に向上
個別情報シートや一覧表などを自動作成する際にはワンプッシュ操作や音声入力など単純ですぐに対応できる方法を採用して操作性を大幅に向上させた。デジタル機器操作に慣れていない現場作業者にも使いやすい簡易な仕様としている。

4.さまざまな作業環境に適用可能
職種に関わらず、さまざまな作業環境に適用できる。たとえば離れた場所からの施設管理やメンテナンス業務に関するやりとりなどにも効果的に使用することが可能だ。
出典元:プレスリリース
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