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花王とPFN、身体やライフスタイルなどのデータを網羅的に推定する「仮想人体生成モデル」を共同開発

花王株式会社と株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は、「仮想人体生成モデル」のプロトタイプを共同開発したと発表した。今後は、協業する複数の事業者とともに、本モデルの実用化に向けた検証を行う。さらに、花王はPFNの協力のもと、本モデルをAPI経由で提供する、新規デジタルプラットフォーム事業の開始に向けて準備を進める。
出典元:プレスリリース

■仮想人体生成モデルとは

「仮想人体生成モデル」は、健康診断などで得られる身体に関する項目から、ライフスタイル(食事、運動、睡眠など)や性格傾向、嗜好性、ストレス状態、月経などの日常生活において関心の高い項目まで、幅広く多種多様な1,600以上の項目を網羅的に備え、これらがどのようなパターンで現れるのかを示すことができる統計モデルだ。ある項目のデータを入力すると、別の項目の推定データを出力することが可能だ。入出力する項目は、備えられたすべての項目から自由に設定することができる。
出典元:プレスリリース
本モデルの開発にあたり、数十から数百項目の雑多なデータセットを複数組み合わせ、ひとつの巨大なデータセットとして訓練を行った。このアプローチはデータセット間の質の異なりや巨大な欠損部分の取り扱いが課題となるが、PFNが独自の試行錯誤を重ねた結果、一定の予測精度を保ったまま、今までにない多種多様な項目の推定が可能になったとのことだ。

■一人ひとりに合った最適なライフケアの実現をめざして

人生100年時代と言われる中、自分らしい生活を長く送るためには、身体的に健康であるだけでなく、生活全般の質も良好に保たれていることが必要だ。そのために花王とPFNは、自分自身の身体や健康、さらにライフスタイルや性格傾向、嗜好性なども併せてより精緻に把握し、いま何に対処するべきかを知って的確に対応する、「一人ひとりに合った最適なライフケア」が重要であると考えているという。しかし、一人でこれらすべての情報を網羅的にかつ精緻に把握することは、身体的・心理的・金銭的・時間的な負担が大きく、また、適切なソリューションを導き出すことも非常に困難だ。そこで、人の身体や心理、生活など、多岐にわたって長年研究し、数多くの研究資産を持つ花王と、深層学習などの最先端の計算科学技術を有するPFNが協業し、「仮想人体生成モデル」の構築を進めてきた。本モデルは、花王が中期経営計画「K25」で示す「デジタル・ライフ・プラットフォーム」を構成する重要な機能のひとつと位置づけているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■仮想人体生成モデルの活用法

本モデルは、花王がPFNの協力のもと、協業する事業者や研究機関などにAPI経由で提供し、各事業者がエンドユーザーに対してさまざまな価値創造や提案をする際に活用することや、各研究機関が仮説構築の際に使うことなどを想定している。なお、本モデルを使って推定する際に入出力したデータを、花王およびPFNが収集・蓄積し、二次利用することはない。また、個人情報の入力も必要ないとのことだ。
出典元:プレスリリース
本モデルの活用例を以下に示す。これらの活用例に限定されることなく、協業する事業者が本モデルのユニークな活用法を見いだし、新たなイノベーションを創出することを支援するという。

<例1:内臓脂肪へのアプローチ>
内臓脂肪量の測定には、通常はコンピューター断層撮影(CT)検査が必要だが、健康診断結果など手元にあるデータから、内臓脂肪量を統計的に推定できる。さらに、内臓脂肪量以外のさまざまなデータと組み合わせることで、その人のライフスタイルや運動・食事習慣などに合わせた最適なソリューション提案につなげることも期待できる。

<例2:仮定に基づくシナリオ検討>
仮定のデータを入力することで、さまざまなシナリオを検討できる。例えば、現在の状態からもし2kg体重が少なかったと仮定すると、どの項目がどの程度異なるかを推定できる。それぞれの人に適した健康目標の策定などに活用することも考えられる。

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