エフセキュアが2021年に実施した調査によると、新型コロナウィルスの流行以降、多くの人がオンラインサービスやアカウントへの依存度を高めていることがわかったという。パンデミックが始まって以来、3分の1を超える38%の個人ユーザーが、PCでのオンライン購入が増えたと回答している。また、調査対象者の32%がモバイルでの購入が増えたと回答し、31%がリモートワークの時間が増えたと回答している。
人々が利用するオンラインサービスのアカウントは、ハッカーによるアカウント乗っ取りのターゲットとなり、個人情報の盗難や詐欺につながる可能性がある。同一パスワードや類似パスワードを使い回していると、1つのオンラインサービスが侵害を受けた際に他のサービスのアカウントへのアクセスを簡単に許してしまうことになる。サービスごとにユニークで強力なパスワードでアカウントを保護することは、こうした侵害を防ぐ上での効果的な対策となる。
エフセキュアでコンシューマーセキュリティ担当のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるTimo Laaksonen(ティモ・ラークソネン)氏は、アカウント保護のためのパスワードの重要性について、次のように語っている。「オンライン上の重要なアカウントには、強力でユニークなパスワードが必要だということは、もう誰もが知っていることだと思います。しかし、オンラインサービス自体がハッキングされ、ユーザーのパスワードが流出するたびに、『12345』や『password1』といったパスワードが未だに多く見受けられます。パンデミックの影響で、人々が利用するオンラインサービスが増加しており、そのため、アカウントを保護するパスワードの重要性はこれまでにないほど増してきています。これまで30年以上に渡ってユーザーのセキュリティやデータを保護してきたエフセキュアが提供を開始したこの新しいパスワード作成ツールは、ユーザーが使用するオンラインサービスごとに、わずか数秒で強力でユニークなパスワードを作成し、ユーザーが難しいパスワードを作成する手間暇を軽減するものです」