ベネッセ、英語オンラインレッスン講師の指導品質向上に表情・感情認識AIを活用
■システム導入の背景と狙い
1.全ての講師が高い水準の指導を実現
子ども向け指導において経験値頼りで感覚的な部分を数値で可視化し、すべての講師が高い水準の指導を実現可能にした。
2.「笑顔の頻度」をキーにレッスンを活性化
子ども向け英会話レッスンの満足度・学習効果を左右する、特に重要な要素(笑顔など)を基準化し、全レッスンをAIでリアルタイム解析、講師にフィードバックすることで指導品質向上を実現した。
このシステムにより、ベネッセは、子どもでも「安心」して「英語で伝えたい気持ち」を高められるレッスンを提供するとのことだ。
■講師のレッスン中の表情やジェスチャーをAIで解析して視覚化
<主なカスタマイズ>
①クイックレポート機能による講師への即時フィードバック
オンラインレッスン終了後すぐに、レッスン内での講師自身の表情、ジェスチャーなどの回数が分かるレポートをPCのモニターに表示する。
テスト導入の段階で、顧客評価が高いレッスンには「感情表現が豊かでジェスチャーが多用されている」という共通の傾向が見えたため、感情・ジェスチャー解析を取り入れた。特に重要なのは「笑顔」の頻度だという。
②ログデータ自動集計機能によるベネッセへのフィードバック
1週間に行われた全レッスンごとの、表情およびジェスチャーのログデータを自動的に集計して、CSVダウンロードリンクを送付する。
③レッスン時に講師が使いやすいUI
一度アプリをPCにインストールすれば、レッスン開始時にボタンを押すだけで使用できる。
「心sensor for Communication」は、オンライン会議や研修でのコミュニケーションの課題を解決する目的で企業に採用されているが、教育サービスへの提供は今回が初となるとのことだ。