サッポロホールディングス、DX戦略を推進する「サッポログループ DX方針」を策定

サッポロホールディングス株式会社は、サッポログループにかかわるあらゆるステークホルダーと共に成長し続け、顧客と企業の価値最大化を目指していくためにDX戦略を推進するグループのDX方針を策定したと発表した。

サッポログループでは2020年にグループ経営計画2024を策定し、その基本方針のひとつに「シンプルでコンパクトな企業構造の確立」を掲げている。顧客に即応できるシンプルでコンパクトな事業軸主体の組織構造、および顧客にとっての価値創造を強化する仕組みへの変革を推進するもので、その具体的方策のひとつとしてBPR・DXの推進を掲げた。以来、RTD商品開発スキームのDX化や、グループ新規事業であるレシピ提案アプリ「うちレピ」の立ち上げなどに取り組んでいる。

今回策定したサッポログループ DX方針は、その取り組みを加速するとともに、グループ経営計画2024の達成はもとより、変化が激しく混沌とした時代をチャンスと捉え、顧客へ即応できる組織やマインドに変わるための原動力としていくものだ。グループのDX戦略推進にむけ4つのDX事業環境整備のもと「3つのグループDX方針」にて戦略推進し、あらゆるステークホルダーと共に成長し続け、顧客と企業の価値最大化を目指すとのことだ。
出典元:プレスリリース

■3つのグループDX方針 概要

(1)顧客接点を拡大:顧客とつながり、理解を深め、寄り添うこと
・顧客の「理解を深める」、顧客との「接点を増やす」、「直接つながる」こと。
・理解し、つながる事で、顧客一人ひとりの「記憶に深く残る特別な時間や体験を提供」することを実践していく。
(2)既存・新規ビジネスを拡大:顧客起点で考えぬかれた新たな価値の創造と、稼ぐ力を増強すること
・これまでの「固定概念に捉われない」新しい価値の創造、「顧客起点」で考えぬかれた新しい価値の創造。
・それらの価値を提供することで、「これまでの商売・新しい商売を大きく、太くしていく」ことにチャレンジしていく。
(3) 働き方の変革:自分たちの仕事をもっと楽に、もっと楽しく、働くことに誇りを持てるものにしていくこと
・新たな技術を活用し、自らも、「もっと楽に、もっと楽しく働ける世界を創る」こと。
・さらに、グループ全体としての「情報網の構築」を行い、「あらゆるステークホルダーと繋がり、ともに成長し続ける環境をつくる」ことを実践していく。

【4つのDX事業環境整備】
① 人財育成・確保
・2023年までに650名規模のDX推進人財育成、および全社員DXリテラシー向上を実施し、グループ全体の戦略推進力向上を図る。
・上記に加え新規採用、外部人財登用により専門人財を強化。
② 推進組織体制強化
・サッポロホールディングス社経営会議に属するグループDX・IT委員会を新たに設置、グループ各事業会社のDX戦略推進を多角的に支援し加速させる。
・外部パートナーとの協働を拡大・強化することでDX推進力を強化。
③ ITテクノロジー環境整備
・クラウド上にビジネスや社会環境の変化に柔軟に対応できる、効率的なデータ基盤を2025年までに確立。
・そこにデータレイクを構築しデータの民主化を進め、社員誰でもデジタル技術を活用できる環境を整備し、様々なビジネス課題の解決を図る。
・各システムに対する適切なセキュリティ対策の実施、切れ目のない高度な監視体制構築。
・システム・データのバックアップ取得、アクセスを限定したシステム運用。
④ 業務プロセス改革
・BPRは、将来の業務・会社のあり方・働き方(=DX)へシフトするために必要不可欠な活動として2018年開始し現在も継続中。
・2022年12月時点で、グループ全体で約36万時間の業務効率化達成見込み。

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