個人住宅見学マッチングサービス「イエコネ」がリリース

株式会社北海道住宅通信社は、住宅購入を検討している人向けに、実際に家を建てた個人の家を見学できるマッチングサービス「イエコネ」を2022年4月11日にリリースすると発表した。

■イエコネとは

注文住宅の購入を検討している人(以下、見学者)が、既に注文住宅を建てて暮らしている個人(以下、オーナー)の住宅を見学できるサービスだ。
出典元:プレスリリース
見学者は、イエコネのWEBサイトに掲載されたオーナーの自邸から好みの住宅を選択し、見学希望日時をリクエスト。オーナーがリクエストを承認すると、マッチングが成立する。見学当日は、オーナーが自邸を案内する。住宅会社が介入しないため、見学者はオーナーから本音を聞くことができる。

見学者の利用料は無料。オーナーは見学案内1回あたり1万円の報酬を受け取る。その後、見学者がオーナーの見学をきっかけに注文住宅を建てた場合は、成約祝い金として、オーナーは10万円、見学者は5万円を受け取れる。

イエコネの利用により、見学者は等身大のモデルハウスを自由に見学でき、オーナーは見学者を案内することで収入を得られ、住宅会社は豪華なモデルハウスや営業のコストを削減することができるとのことだ。

■業界に必要な「レビュー」

注文住宅の購入は、一生に1度あるかないかの高額な買い物だ。しかし、多くの人の意見を参考にしたいと思っても、Amazonレビューや食べログなどに代表される、消費者によるサービスを体験した「レビュー」が、ほとんどない。「家は3回建てないと理想の家にならない」と言われるように、多くの注文住宅購入者は、自邸のどこかに後悔があるものだという。「キッチンはアイランドキッチンにすればよかった」、「住み始めると意外と吹き抜けは音が響く」など。そのような後悔、レビューを見学者に直接伝えることで、見学者は、より後悔のない注文住宅を建てることができる。注文住宅を建てたオーナーのこだわりや家づくりの経験談は夢物語ではなく、等身大のストーリーとして、見学者の住宅購入への不満や不安は軽減されるものと期待されるとのことだ。

■ウッドショックによるコスト高に悩む住宅業界

住宅に使う木材が高騰した「ウッドショック」だけでなく、住宅建材全体が値上がりしており、1年前と比べて1棟当たり数百万円のコスト高になっているという。オーナー邸を活用することにより、豪華なモデルハウスのコストや営業経費を圧縮することができれば、原価高騰に悩む住宅会社にとって大きなメリットとなるとのことだ。

■住宅の売り方が変わる

イエコネでは、住宅会社の営業担当者は同行せず、完全に個人間のマッチングとなる。オーナーは、見学案内1件につき1万円の報酬を得ることができ、成約時には10万円の成約祝い金も受け取ることができる。住宅会社は、過去に施工した家をモデルハウス代わりに活用することで営業経費を削減でき、オーナーは営業担当者の代わりに自社の住宅を薦めてくれる。

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