組織の心理的安全性担保と最適な顧客コミュニケーションを実現する感情AI「KDE」Version.1がリリースへ

株式会社エモテック・ラボは、2022年4月28日、国産感情AI「KDE」(Kansei Driven Engine)Version.1をリリースすると発表した。

エモテック・ラボでは、組織における心理的安全性の担保や顧客の潜在ニーズ・感情の可視化を目的に、顔の表情や発声音、口調のようなノンバーバルの反応を精度良くとらえることのできる感情AIの研究・開発を行ってきた。そして今回、感情認識の先端研究であるKIBI理論と独自のアルゴリズムによる感情認識AI技術を組み合わせた「KDE」(Kansei Driven Engine)Version.1が完成したとのことだ。

「KDE」(Kansei Driven Engine)Version.1は、日本人の感情表現にフィットした独自の指標・ファクターと長年にわたる実証研究により蓄積した感情関連ビッグデータを活用した新世代の国産感情AIだ。認識対象は動画、画像、音声、テキストと幅広く、従来の製品にはなかった複合的な感情分析ができるという特長があり、以下のような幅広いビジネス領域での利活用が可能だ。
(1)HR領域における社員のメンタルヘルス改善、組織ビルディング(適正な採用/適材適所の配属)
(2)CRM領域における顧客と営業担当者との相性マッチング、カスタマーエクスペリエンス向上
(3)マーケティング領域における顧客ニーズ・嗜好の捕捉、プロモーションの効果測定

なお、産業界においては、この先の数年間で経営戦略に感情交流データをビジネスインテリジェンスとして利活用する時代が到来すると予測されており、また、社内コミュニケーションにおける感情交流データを把握することは自社社員のメンタルヘルスを健康に保つことにつながるといわれているとのことだ。

■「KDE」とは

①<KIBI理論×感情AI>
10年にわたり東京大学とともに研究・開発し、世界中の国際学会で認められてきたKIBI理論と最先端AIテクノロジーの連成によって、働く人々の「感情遷移」「感情変化」「感情交流の微細な揺らぎや変化」を、高精度・高解像度で数値解析することが可能となった。これにより、従来不可能と言われていた「多種多様な感情のちょっとした変化(機微)をとらえ、察し、感じ取ることのできる感情AI」の創発に成功、革新的感情AIの提供が可能となった。

②<ビジネスコミュニケーション×感情AI>
社内コミュニケーション上の課題(心理的安全性の担保、メンタルヘルス、チームマネジメント、人材育成、ダイバーシティ経営等)や、顧客コミュニケーション上の課題(多様化する個人の価値観への対処、顧客ニーズやリクエストの正確な捕捉等)を感情AI技術で提供する製品・サービスにより解決策を提供する。

③<UX/UI×エモーショナルデザインによるダッシュボード/ポストプロセッサー>
感情AI「KDE」では、すべてのユーザーが「直感的に・感覚的に」感情交流データを解析、利活用することができるよう、UX/UI設計に優れたダッシュボード機能を搭載、ポストプロセッサー処理の研究・開発にエモーショナルデザインを導入している。

・「KDE」ダッシュボード画面
KDEの分析結果の一覧をグラフィカルに示した管理者閲覧画面。
出典元:プレスリリース
・「KDE」ユーザーログイン画面
各ユーザーがKDEにログインする画面。
出典元:プレスリリース
・「KDE」カラーデザイン
KDEの分析によって導かれたパーソナルな感情は特定のカラーで分類している。
出典元:プレスリリース

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