美容室の鏡がスマートデバイスに!ミラーロイド社の最新loTミラーを体験してみた。

昨今、あらゆる分野でデジタル化が進み、今まで当たり前だと思っていたサービスの形も変化しています。理美容分野も変化の波が訪れている業界のひとつ。きっかけになっているのは鏡にITを搭載したスマートミラーと呼ばれる商品。2017年創業のベンチャー企業、株式会社ミラーロイドが手掛けるスマートミラーは、既に理美容業界で導入が進んでいて、お客様の体験だけではなく、スタッフの働き方、ひいては業績までをも変えています。同社代表の成田 祐基氏にお話を伺うとともに、実際に編集部がスマートミラーを体験してみました。

ざっくりまとめ

-ミラーロイドは鏡型のコミュニケーションツールで、美容師によるヘアスタイルの提案やオススメ商品の紹介などをサポートしてくれる
-リピーターを増やし、集客費用を削減することができる
-ミラーロイドで店舗売上を伸ばすことで、美容師さんの収入も上げられるようになる

最新loTミラーで、美容師のコミュニケーションをサポート

――始めに御社が提供しているスマートミラー「ミラーロイド」について教えてください。

ミラーロイドはヘアサロン業界における様々な課題解決につながるコミュニケーションツールです。ヘアサロンにあるあの大きな鏡にITを掛け合わせることで生まれました。

現在、美容師さんがお客さまへのサービス提供をする際の、コミュニケーションの補助ツールとしてご活用いただいております。
例えば髪を切る前のカウンセリング時にヘアカタログを表示することができたり、施術中に動画やニュースを流したりすることもでき、お客さまを飽きさせないツールとしてもご利用いただいております。

また、写真や動画の撮影機能もあり、お客さまの髪型を毎回保存しておき、再び来店された時に、過去のデータを表示しながら「今日はちょっと違う髪型にしましょう」など、お客様にあわせたご提案ができます。こうした体験を通して「この美容師さんはしっかり見てくれているな」と思ってもらえるんですよね。

スマートミラーと連動させる目的でスマホアプリも独自に開発していて、お客様は過去のデータを自分のスマホアプリに保存でき、スマホでも確認できるようになっています。これは自分のヘア履歴の記録にもなります。また、スタイリストさんがどのようにスタイリングをしてくれていたかを動画で記録しておけば、家でスタイリングを再現するのにも役立ちます。

さらに、スマートミラーには画像検索機能も搭載してます。多くの美容師さんがヘアスタイルの参考画像を検索する「Pinterest」と連携していて、検索画面を表示しながらお客さまとコミュニケーションをとることも可能です。

撮影したお客さまの写真に、ヘアスタイルを重ね合わせることで仕上がりをより具体的にイメージしてもらうヘアシミュレーション機能も実装予定です。基本となる髪型を指でタッチすることで、前髪を長くしたり、トップのボリュームを出したりと微調整も可能なので、美容師さんにとってはお客様とのイメージのすり合わせがぐんと楽になるでしょう。パーマをかける場合などに特に御好評で、試験導入の際に高評価をいただきました。
ただし、このシミュレーションはお客さまに喜んでいただくためのフックにすぎないと思っています。スマートミラーの狙いは、お客さまの満足度を上げ、顧客単価を高めることにあります。

日本の美容師のレベルは世界的に見ても高いレベルにあるのですが、価格競争もあるため、安定して高収益を出せる美容室は多くありません。スマートミラーを通じて美容師業界のデジタルシフトに貢献することで、美容師が提供できる価値を最大化したいと考えています。

デジタルシフトタイムズ編集部 海崎が実際に体験してみました!

海崎「当日は実際にCEOの成田さん自ら鏡の前に立ち、デモンストレーションを行っていただきました。

実際にスマートミラーの前に座ってみると、普段使っているような鏡と何ら変わりなく自身が映りこみます。スマートフォンのように、鏡の表面に映された並ぶ操作用のアイコンが気になる感じもありません。
鏡と画面が一体となっていることで自然に前を向いた状態をキープできます。自分の髪型の変化を見ながら、うつむくことなく様々なコンテンツを見ることができる感覚は新鮮でした。

最近では雑誌替わりにiPadを渡してくれる美容室さんもあり、私自身、動画などを楽しんでいますが、目線を下げなくてはいけない不便さを感じていましたから、スマートミラーがあることで、美容室での体験が大きく変わる可能性を強く実感できました」

DXによりリピーターを増やし、集客コストを削減する

――ミラーロイドは美容師業界のどんな課題を解決するのでしょうか?

美容室が抱えている課題の一つに、Webメディアへの店舗情報掲載など、集客コストがかかりすぎていることがあります。せっかく来ていただいたお客さまも、初回だけ使えるクーポンを利用した後は、また別のお店に行かれるパターンも多いんです。

そんな状況を解決するためには、デジタルの力を活用し、お客さまの満足度を高め、リピートしてもらうことが有効だと考えています。実際、導入を検討される美容室の一番の理由は、リピーターやサービスを提供するなかでのキャッシュポイントを増やしたいという想いです。

例えば、お客さまの中には施術前のカウンセリングで、自分の好みをうまく説明できない方も多くいらっしゃいます。ミラーロイドを使えば、カタログを見せながら相談したり、シミュレーションをしたりできるため、イメージの共有がよりスムーズになります。その結果、お客さまの要望に応えられるようになり、満足度も高まると思うのです。

また、お客さまのデータを集めることで、流行のヘアスタイル、それぞれの顔に合ったメイクなど、パーソナライズされた情報を提供することも満足度のアップにつながると思っています。データの活用が可能になるのはデジタルならではの利点だと思います。

一人当たりの売上が爆発的に向上

――上手くDXに貢献できた事例などあれば教えてください。

昨年、18面ある鏡のうち、立地的に設置が可能な11面をミラーロイドに変えた美容室があります。その美容室は、ミラーロイドの導入により一人当たり売上、業界用語で言う「パーヘッド」を伸ばすことができました。

「パーヘッド」とは美容師さん、アシスタントさん、受付の方など含めスタッフの人数で店舗の売り上げを割った、一人当たりの売上金額のことです。都内では60万円ほどが一般的で、80万円いけば利益が出ている店舗になります。そんななか、ミラーロイドを導入した美容室さまは、1ヶ月のパーヘッドが130万円を超えました。

大きく売上を向上させた要因の一つが、ワックスやシャンプーなどの商品の売上が倍近くになったことがあります。パーマとカラーとかの待ち時間はもっと有効に活用できるのではと、多くの美容師さんが思っていらっしゃいます。あれってゴールデンタイムだよね、と。例えばそんな隙間時間を利用して、ミラーロイドの動画機能で、トリートメントやヘッドスパなどのオプションや、ワックスやシャンプーなどをご紹介することができます。鏡によって自然に流れてくる映像は、売込み感なくご案内ができるんですね。営業が苦手な若手のスタイリストさんも、そこでプラスの売上を上げられる可能性が高まります。

また、ミラーロイドを導入したことを各媒体でしっかりPRすることで集客を行い、そのうえでおすすめ商品の情報をミラーロイドの動画再生機能など活用しお客さまにお伝えすることで売上を伸ばした美容室もあります。

結果が出やすいのは、複数セットある鏡をなるべく一気にミラーロイドに変える美容室さまです。普通の鏡を使ったオペレーションと、ミラーロイドを使ったオペレーションは全く異なります。美容室全体でミラーロイドを活用する働き方のシフトすることも重要なのです。普通の鏡と混在した状態では、かえって業務効率を下げることにもつながりかねません。

美容業界の構造、美容師の地位を上げていく

――今後の展望を教えてください。

店舗で販売している商材の販促に挑戦したいと考えています。美容室は、多くの人が定期的に通う場所であり、例えば頭皮のケアについて知ってもらうなど、様々なの商材をご紹介出来ると、店舗の売上はもっと上げられると考えています。
特に、動画にはもっと可能性があると思っています。現在のコンテンツは私達が作って提供しているものだけでなく、いわゆるネット広告枠にもなっていて、美容に関心のある方々へアプロ―チしたいという企業の広告を流し、私達の収益源にもなっているんです。もちろん店舗で自由に使える枠もあり、多くの美容室はヘアケア商品などの紹介動画を流していますが、この広告枠自体を美容室が販売するというビジネスモデルもあると考えています。実際、すでに地元の企業から広告を受け付けている美容室も出てきているんです。
美容室に来ている時って、皆さんその後映画館に行きたいとか洋服を買いに行きたいだとかテンションが上がっていると思うんですよね。そこで的確な情報を流してあげて、この地域だったらこのパン屋さんが美味しいだとか、イタリアンが美味しいだとかっていうローカル情報が流れるメディアにしていきたいという想いもあります。

このような取り組みを増やしていって、美容師業界の構造を変え、美容師さんの地位向上に貢献したいです。

私もあまり知らなかったのですが、美容師さんの中には社会的評価が低いとコンプレックスを抱く方が多くいらっしゃいます。そこで、デジタルの力を活用し店舗の売上をあげることで収入を増やし、自分の仕事に誇りを持てる美容師さんを増やしたいと思っています。

さらに、ミラーロイドを起点に業界そのもののデジタル化にも貢献できればと考えています。例えば、お客さまが以前気に入った髪型があった場合、データを活用することでスムーズに再現ができます。現状、美容師さんの中で、過去のデータを見ながら接客できている人はほとんどおらず、大抵の場合は、前回の髪型を忘れてしまっています。データを活用することで、もう一度ヒアリングする必要がなくなり、お客さまも美容師さんも何度も同じコミュニケーションをする必要がなくなるのです。そうしたデジタルのカルテを自動で生成できるようにすることで、美容師さんの仕事はより効率化することができ、美容業界全体の地位向上につなげていけるのではないかと思っています。

これからも新しいサービスを生み出し続け、美容師業界にデジタル化の波を起こしていきたいです。

HPはこちら:https://www.mirrorroid.co.jp/​
株式会社ミラーロイド
代表取締役社長CEO

成田 祐基

1981年、東京都生まれ。大阪学院大学在学中はサッカー部で主将を務める。幼いころからプロサッカー選手を目指したが実現せず断念し起業家を志し、2005年に大学を卒業後、セキュリティ関連の商社に入社。独立して起業し、2009年4月に株式会社D&Dコーポレーションを設立。セキュリティ機器の輸入販売・セキュリティシステムの企画・販売などで実績を積み、同社でのとの海外との取引の中でスマートミラーと出会い、その将来性に着目。自社開発によるスマートミラー機器「ミラーロイド」を完成させて商品化を実現した。
近い将来の目標であるIPOの実現、世界で必要とされ続ける企業を創造するため、新たに株式会社ミラーロイドを設立。代表取締役就任。

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