脳の健康状態を見える化し生活習慣の改善・予防促進までシームレスにつなげるトータル予防ソリューション「ブレインヘルスケア・プログラム」が提供開始

株式会社Splinkは、株式会社ミレニアとPSP株式会社と3社連携によるサービス提供体制を整備。今回の連携により、3社共同で脳の健康状態を包括的に見える化し、生活習慣の改善・予防促進までシームレスにつなげるトータル予防ソリューション「ブレインヘルスケア・プログラム」を提供開始すると発表した。

■3社連携の背景:脳の健康・認知症について

・高齢化社会における最も深刻な社会課題の一つ
認知症は、高齢化社会において最も深刻な社会課題の一つであり、近年患者数の増加がみられる疾患だ。加齢や様々なストレスにより脳が影響(ダメージ)を受けることで、認知機能が低下することや将来の認知症リスクが高まることが知られている。その一方で、早期発見・早期介入により、脳の健康状態には可逆性があることも先行研究で示されているという。

・脳の健康状態を若い頃から適切に評価、脳に良い生活習慣へつなげることの重要性
このような中、脳の健康状態の評価については、さまざまな課題がある。認知機能低下に先んじて、その10年以上前から脳は萎縮が始まると言われているが、従来技術では40代・50代といった若年層の萎縮評価は難しいという課題があったという。さらに、従来の認知機能検査では、健康な状態や微細な認知機能低下を測定することは難しいという現状がある。また、脳の健康に関わる病気は、診察時に指導をおこなうだけでは、患者の生活習慣を改善・予防促進につなげることができず、継続的な状態把握、疾患リスクの管理ができないことも課題となっていた。

脳の健康状態を若い頃から適切に評価し、脳に良い生活習慣へとつなげていくことが、認知症の発症予防のみならず、その他の脳疾患や精神疾患、認知症になりにくい脳に近づいていくためには必要なことと言えるとのことだ。

■「ブレインヘルスケア・プログラム」

出典元:プレスリリース
今回、3社による連携によって提供開始する「ブレインヘルスケア・プログラム」は、健康な頃からの脳の健康状態を器質的画像(臓器そのものの画像)と認知機能の両側面から高精度かつ包括的に可視化し、シームレスに患者の生活習慣の改善・予防促進につなげることができるトータル予防ソリューションだ。

Splinkが提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」、ミレニアが提供する簡易認知機能スケール「あたまの健康チェック」、またPSPによる医療情報管理アプリ「NOBORI」を活用することで、患者自身が蓄積された記録を適宜スマートフォンで見直すことができるようになる。加齢や生活習慣と共に知らず知らずのうちに変化していく脳の健康を器質面・機能面の双方から可視化し、予防促進・生活習慣の改善へとシームレスな体験へとつなげていくことが可能となる。

■「ブレインヘルスケア・プログラム」における提供プロダクト

・脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」(株式会社Splink)
脳MRIをAIで解析し、脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化、受診者目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す、脳ドック用AIプログラムだ。また、解析データの保存・蓄積により、経年変化を可視化することで、より深い気づきを個々人に提供する。「Brain Life Imaging」を通じて、健常な段階から器質的な脳の変化を評価することで、将来の健康リスクに備えることが可能となる。

・簡易認知機能スケール「あたまの健康チェック」(株式会社ミレニア)
すでに全国の脳ドックで広く採用されており200万件以上の検査実績を持つ。近似記憶や決断に関わる機能を経定量評価し、これまで評価の困難であった健常域における微細な認知機能の変化を高い精度で評価することが可能となる。全国の脳ドック実施施設で標準検査項目として多数採用されている。

・医療情報管理アプリ「NOBORI」(PSP株式会社)
患者自身が蓄積された記録を適宜スマートフォンで見直すことができるようになり、脳の健康に関する予防促進・生活習慣の改善に寄与することが可能となる。

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