NFTの機能性と資産性を両立する無担保型NFTレンタルプロトコル「Rilascio」がテストネット版のリリースを決定

synschismo株式会社は、NFTの機能性と資産性を両立する無担保型NFTレンタルプロトコル「Rilascio(リラシオ)」のテストネット版をリリースすることが決定したと発表した。

■Rilascioについて

無担保型NFTレンタルプロトコル「Rilascio」は、ウォレットに眠った不要なNFTを貸し出すことで、受動的な収益を得られるオンチェーンのレンタルプロトコルおよびプラットフォームだ。

これまでのNFTレンタルプロトコルの多くは、借り手が担保となるFTを預け入れ、債務不履行が発生した際にはそれぞれの資産で精算が行われるという賃借人同士の信頼で成り立っていたという。

Rilascioの貸し借りの仕組みは、元の資産(NFT)を借り手に渡す代わりに、貸し手がプロトコルにロックしたNFTと同じメタデータを保持するWrapped NFTを貸し出す。そうすることで、借り手にNFTを奪われてしまうリスクを排除しつつユーティリティを提供し、NFTの資産効率を高めることができるという。

さらに、NFTを使用価値(Wrapped NFT)と交換価値(Ownership NFT、Yield NFT)という概念に分割し、それぞれ異なるNFTとして発行することで、その他プロトコルやレンディングサービスでの個別運用が可能とのことだ。
出典元:プレスリリース

■NFTの資産効率とユーティリティにまつわる流動性の課題

NFTは、アセットの所有を証明するだけでなく、特定のコミュニティの会員権、ゲーム内アセット、プロフィール画像としての利用(PFP:picture for proof)など様々な場面で利用され始めている。また、コミュニティが盛り上がったり、有名な作品に係るNFTは、とても高価になりNFTの資産性は高まっているという。

しかし、これはコミュニティの盛り上がりとともにコミュニティへの参加やアセットの入手に対するハードルが高くなることを意味している。また、一般的にNFTは、FTと比較して流動性が著しく低く資産効率が低い性質がある。さらに、ホルダーが資産性の高いNFTを、NFT担保型レンディングサービス(NFTxDeFi領域のサービス)に預け入れてしまうことで、NFTが持つ固有のユーティリティが機能しなくなってしまう課題がある。

同社では、上記の課題背景をきっかけに、既存のNFT担保型レンディングサービスの利用可能性を保ちつつもNFTが持つ固有のユーティリティを提供できる仕組みとして、無担保型NFTレンタルプロトコル「Rilascio」を開発したとのことだ。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More