ベリサーブ、「MaaS/Connectedプラットフォーム品質向上支援サービス」の提供を開始

株式会社ベリサーブは、車載器、OTA、課金などの自動車向け各プラットフォームを開発、運用するサービスオーナーに対して、ワンストップで検証、運用を支援する「MaaS/Connectedプラットフォーム品質向上支援サービス」の提供を2022年6月10日より開始すると発表した。

■サービス提供の背景

昨今、自動車業界ではMaaS/Connectedプラットフォーム上にさまざまなサービスが実装される中、サービス開発を進める上で実走行テストや検証などの実機を用いた品質評価に加えて、ECU(Electronic Control Unit)の仮想化、シミュレーション環境の構築、スタブ構築など、いかに机上で実機と同じ効果を得るかなど多くの課題があるという。また、AWS、Microsoft Azure、GCPなどのプラットフォームを活用したサービス開発プロジェクトでは、以下のような問題が発生しており、サービスの品質維持どころか、そもそも品質状態の把握が困難となっていることも大きな課題となっているとのことだ。

・CaaSなどのプラットフォームを採用することによる開発スピード向上と引き換えに、市場で発生している問題の原因特定の難易度が上がっている。
・国内外のステークホルダー(自社部門、メーカー、サプライヤー、ベンダー)との調整の難易度が上がっている。
・サービスの利用者増に伴い、市場からの低再現性問題の報告が多発し、各種コストが増大している。
・サービスが拡大することで、後発のモバイルデバイスとの接続性問題や再現性の低い機能不具合が多発している。

■サービスの特長

本サービスは、国内外に展開されるMaaS/Connectedプラットフォームの持続的なサービス品質の維持・向上のため、開発・運用のサポート、対向システムの仮想化、後発のデバイスとの接続性検証など、総合的に支援する。

支援する主なサービスの特長として、次の3つがある。

(1)開発・運用全体全体の品質マネジメント支援
サービスオーナーに代わりベンダーコントロールや市場不具合の切り分け、再現性確立、修正したソフトウェアおよびシステムの動作確認などを実施する。また、環境構築・実機調達・要員調達・プロジェクト管理・テスト分析など、さまざまな角度から現状プロセスを診断し、解決策の提案により、開発全体の効率化・迅速化を図る。

(2)テスト環境構築
国内外のステークホルダーとの調整や実車・実網による検証のための手配・調達に加えて、ECUやTCUの仮想化、シミュレーション環境の構築、UIスタブ開発など、持続的な開発・運用を支援し、サービスの利用者増に伴う市場からの低再現性問題などのリスクの低減を図る。

(3)接続性・互換性評価
MaaS/Connectedプラットフォームから見た、スマートフォンは、さまざまなOS、メーカー、新機種が市場に送り出される。車両および車載器のOTAによるアップデートが日常となることで、接続・互換の組み合わせは膨大だ。定常的な接続性評価、ベンチマーク評価の体制を構築し、市場でのクレームリスクの低減を図る。

■サービスの概要

顧客からの要求をヒアリングし、問題を特定する。必要に応じて開発・運用プロセスを診断し、課題設定を行う。また、市場から報告のある問題の切り分けを行い、開発プロジェクトマネジメントの支援、仮想化環境の開発・構築、および接続性検証などの実務に当たり、総合的に課題解決に向けた支援を行う。
出典元:プレスリリース

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