MAZIN、研究開発体制と販売体制の強化を目指し4億円の資金調達を実施

株式会社MAZINは2022年6月に、グローバル・ブレイン、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、ニッセイ・キャピタルを引受先とする第三者割当増資にて総額4億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、2021年6月に実施したエンジェル投資家の有安伸宏氏を引受先とする第三者割当増資と合わせて、資金調達総額は4.3億円となった。

■事業の背景

昨今、国内の製造現場において働き手の確保が課題になっているが、中でも生産技術・加工技術に卓越した工場の中心的役割を担う「技能者」の確保が大きな課題になっているという。例えば、エンジン部品などを生産する工場等で活躍する切削加工の技能者は、工作機械で走らせる加工プログラムの作成・使用する切削工具の選定・工具寿命の最適化等の切削加工を行う上で非常に重要な業務を行っており、これらの人材が不足することは切削加工現場の生産能力の低下に直結する。

この課題を解決する手段として、AIの活用が注目を集めている一方、デジタル人材の不足や工場向けのAI製品の不足も同時に発生しており、多くの工場でまだ活用が進んでいないのが現状とのことだ。

■事業の内容

出典元:プレスリリース
切削加工・成形加工・研削加工等の各種加工を行う上で必要な技能を持つAIの研究開発と、AIを工場で使用可能にするためのIIoTサービスの開発、およびそれらの販売を行っている。

現在、切削加工AIの一機能として切削工具の寿命の最適化を行うアプリケーションを主力製品として量産の切削加工現場向けに提供しており、大手自動車部品メーカーを中心とした自動車部品の加工を行う企業を中心に採用が拡がっている。

今回調達した資金で研究開発体制と販売体制の強化を行い、2024年6月までに200事業所にサービス提供することを計画しているとのことだ。

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