Figmaの製品が英語以外の言語にローカライズされるのは、今回が初めてとのことだ。
「Figma」と「FigJam」の日本版リリースは、サンフランシスコを拠点とするデザインスタートアップにとっての日本市場の重要性だけではなく、日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)において「デザイン」が果たす役割の重要性も反映しているという。マッキンゼー・アンド・カンパニーが指摘しているように、「デザインがテクノロジー中心主義を顧客中心主義にシフトさせ、価値を創出し、日本のイノベーションを加速することができる」とのことだ。
Figmaは、楽天やYahoo! Japan、LINE、富士通などの日本企業が利用しているという。また、今年5月には、デザインカンファレンス「Config」を視聴するイベント「Tokyo Config Watch Party」に200人以上の「コミュニティメンバー」が集まるなど、Figma製品に対して熱い思いをもったユーザーコミュニティも存在するとのことだ。
Figmaはこの半年ほどで、カントリーマネージャー、マーケティング、販売、サポートなど10名のスタッフを日本で採用した。同社は2022年末までに、アジアで最初の拠点である日本に20人のスタッフを配置し、既存顧客のサポートや、新規顧客の獲得、デザイナーや開発者やマーケターなどのコミュニティを長期的に成長させていくことを目標としている。