同社は、ウェブトゥーンスタジオや出版社向けにWebマンガ誌の仕組みをSaaSで提供している。また、2018年から運営しているコミチ本体のサービスでは、個人のクリエイターが自由にマンガやウェブトゥーンをアップして、時間チャージで無料になる「待つと無料」機能を用い、作品の掲載や販売が可能となっている。2022年に入ってから、ウェブトゥーン周辺事業の立ち上がり情報が増え、スタジオに至っては、2022年1月から3ヵ月ごとに、23社(1月)→42社(4月)→59社(7月)と、観測上四半期ごとにおおよそ20社ペースで増えている勢いだという。電子コミック市場が直近10年ほど毎年20%以上急成長し、2021年のコミック市場は過去最大の6759億円に達したとのことだ。ただ、その内訳をみると、売上の伸びに頭打ちが見えてきている企業もあり、それを見越してIP展開に力を入れたり、新たにウェブトゥーン事業を開始する企業もでている。この成熟期を迎えてのターニングポイントに至り、ウェブトゥーンは出版業界や同様な事情のゲーム業界など、様々な成熟産業からシフトすることが相次ぎ、その将来性を期待されているという。その中で、ウェブトゥーン業界の発展に寄与すべく、カオスマップを制作したとのことだ。