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日立、AI映像解析技術で監視・警備業務を高度化するソリューションに「行動検知機能」と「荷物置き去り/持ち去り検知機能」を拡充

株式会社日立製作所(以下、日立)は、日立が独自開発するAI映像解析技術で監視・警備業務を高度化するソリューション「Hitachi Multifeature Video Search(以下、MVS)」において、2つの新機能を拡充し、提供開始すると発表した。なお、阪神電気鉄道株式会社(以下、阪神電鉄)の協力のもと阪神甲子園球場において、MVSの実証実験を2021年10月より行っている。
MVSは、これまで、全身の特徴を使って検索対象人物を高速に発見・追跡できる「高速人物発見・追跡ソリューション」として提供してきたものだ。発見・追跡の対象範囲を人物だけでなく車両や荷物などにも拡大していることから、今回、海外市場で用いてきたMVSと同一名称で、国内市場においても提供開始する。今回拡充した機能は、防犯カメラの映像から、特定の行動パターンをとる人物をリアルタイムで検知する「行動検知機能」と、荷物と人物の所有関係を認識する「荷物置き去り/持ち去り検知機能」だ。大規模な公共空間における喧嘩などのトラブル、置き引きや不審物などの早期発見が可能になる。これまでの実証で、約9割の精度で検索対象人物を発見でき、事件や事故、迷子などの発生時において警備員による迅速な対応を支援できることを確認したとのことだ。

■背景

警備員の人手不足が深刻な状況にある中、コロナ禍におけるマスク着用や検温などの感染症対策の管理も加わり、監視・警備業務の高度化と効率化がますます求められている。また、感染抑制の取り組みが進むとともに社会経済活動が再活性化し、長距離移動を伴う観光や大規模イベントなど不特定多数の人が集まる機会も増加しつつある。駅や空港、公共施設、大規模商業施設などの監視・警備業務において、事件や事故につながり得る特定行動や不審物などの発見によるインシデントの未然防止や発生後の迅速な対応措置がより重要となっている。

■今回提供開始する新機能

(1)人物の異常行動の早期発見を可能とする行動検知機能
MVSに取り込んだ映像から、人物の骨格情報を読み取り、その骨格の動きをもとに人物がどのような行為をしているかを解析して、アラートを発報する機能だ。骨格の形状や各関節点の動きの変化などの情報を用いることで、対象人物の向きや背景、服装などによる見え方の違いの影響を軽減し、高精度な検知を実現する。本機能では、9種類の特定行動(走る・しゃがむ・倒れる・蹴る・殴る・指をさす・見回す・立つ・歩く)の検知が可能であり、「殴る」「蹴る」といった暴力行為をしている人物や、周囲を「見回す」動作を続けている不審人物や迷子の子どもなどを早期に発見できる。また、骨格の情報を事前にAIへ学習させることで、9種類以外の行動を検知することもできる。
出典元:プレスリリース
(2)荷物と人物の所有関係の認識を可能とする荷物置き去り/持ち去り検知機能
MVSに取り込んだ映像から、荷物の置き去りや持ち去りを検知し、アラートを発報する機能だ。荷物と人物の所有関係を紐付けて認識することで、置き去り前後の移動経路や行動把握、荷物を持ち去った人物の追跡が可能となる。また、従来、荷物の所有関係は人と荷物との距離で判定していたが、本機能では「キャリーケースを掴んでいる」「リュックを背負っている」など、荷物所有時の画像上の特徴をあわせて深層学習することにより高精度に判定することができる。
出典元:プレスリリース

■阪神甲子園球場における実証実験について

日立は、阪神電鉄とともに、2021年10月から阪神甲子園球場での実証実験を複数回重ねてきた。実証実験では、日立社員を対象として、球場内のコンコースやスタンド席に設置されている防犯カメラとMVSを接続し、帽子や服装などの全身特徴からリアルタイムで人物検索を行った。その結果、約9割の精度で検索対象人物を発見できることを確認し、警備業務への本格導入の際は、検索対象人物の発見・追跡に要する時間を最大8割程度短縮できると見込んでいるとのことだ。

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