バス置き去り防止支援サービス「VACAN PatoKids(β版)」が開発

株式会社バカンは、バス置き去り防止支援サービス「VACAN PatoKids(β版)」を開発したと発表した。

■背景と目的

2022年9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女児が送迎バス内に置き去りにされ、熱中症で亡くなる事故が発生した。今回の事故を受けて政府主導で、再発防止に向けたマニュアル策定などを検討する方針が固まりつつあるという。一方で、コロナ対策などで施設の従業員の負荷が高まっている中、人の注意力のみを頼りに事故を防止するには限界がある。実際に、昨年7月の福岡での同様の置き去り事故後も自治体から、送迎バスの安全管理の徹底を求める連絡が各施設に出ていたが、再び今月事故が起きているとのことだ。そのような背景からテクノロジーを活用し、幼稚園などの施設の実態に寄り添いつつ子供の安全を守る仕組みが重要となっている。すでにバスの利用が多いアメリカや韓国では、人だけに頼らないテクノロジーを活用した防止策が活用されているという。

同様の事件を今後起こさないために、独自技術を活用し、バス置き去り防止支援サービス「VACAN PatoKids(β版)(以下、PatoKids)」を開発したとのことだ。
出典元:プレスリリース

■バス置き去り防止支援サービス「VACAN PatoKids」について

「PatoKids」は複雑な配線やセンサーの設置などせずにタブレットを後付で設置するだけで、ドライバーの置き去り防止をサポートするサービスだ。バスの車内に設置したタブレットとAIを用いた画像解析を組み合わせることで、人の注意力に依存せずに置き去りを未然に防ぐ。これにより、日常業務に極力負担をかけずに、テクノロジーを用いて子どもの安全をサポートすることを目指す。

・サービスの仕組み
エンジンが切れ、一定時間が経過すると設置したタブレットからアラートが鳴り、バスの後部に付けられたQRコードをドライバーがスマホで読み取るまで止まらない仕組みとなっている。
出典元:プレスリリース
またアラームを止めた後もタブレットを活用し車内の画像を解析し続け、一定時間経過後にも人が確認された場合は管理者に通知が届くようになっている。これにより人の目とテクノロジー(AIやカメラ)のダブルチェックが実現でき、置き去りリスクのさらなる低減が期待できる。またドライバーだけでなく園内の管理者なども車内の映像を確認できるようになっているため、個人に依存せず組織の力で置き去りの抑制を目指す。
出典元:プレスリリース
・PatoKidsの特徴

簡単な設置
センサーや複雑な配線などをする必要がなく、後付でタブレットを設置するだけでサービスの導入が可能。

リスクを低減するダブルチェックの仕組み
AIを活用した画像解析を併用することで、人の目だけでなくテクノロジーを活用したダブルチェックが可能となる。これにより万が一の人の目による見逃しが起きても、その後発見しやすい体制が実現できる。

組織全体で事故を未然に防ぎやすい機能
車内を撮影した画像はドライバーだけでなく園内の管理者なども確認することができるため、ドライバーだけの問題にせず組織として事故を防ぎやすくなる。
出典元:プレスリリース

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