本事業に採択された一般社団法人日本惣菜協会と、同協会会員4社とともに、量子コンピュータによるシフト計画の最適化/AIによる注文量の予測に取り組む。今年度で3年連続の参画となる。
昨今の少子高齢化や、また新型コロナウイルス感染対策に伴う外国人技能実習生の入国制限により、多くの惣菜製造現場では人手不足が深刻な問題となっているという。革新的ロボット研究開発等基盤構築事業は、人手不足という社会課題の解決に向けて、惣菜製造作業の機械化、ロボットの導入に加え、これらの活用推進を図るため、既存の業務オペレーションやロボットと周辺領域等を見直して「ロボットフレンドリーな環境」を構築することを目的としている。
ロボットの導入においては、「ロボットと人の最適な役割分担」を踏まえた業務オペレーションの変革・最適化が必要になる。具体的に惣菜製造工場が直面する共通課題として、日々の需要や個人の要望、力量等に応じた人員配置計画の自動化が挙げられるという。グルーヴノーツはこれまで、「量子コンピュータを活用した最適なシフト作成」「AIを活用した注文量の予測」において、各惣菜製造工場で利用できる標準モデルの構築に取り組んできた。今年度は、日本惣菜協会および以下のユーザー企業とともに、これらのモデルのさらなる改善・強化に取り組む。
・ユーザー企業(五十音順)
イケウチ株式会社
株式会社グルメデリカ
株式会社八葉水産
マックスバリュ東海株式会社
・人とロボットが共存して働くイメージ
製造ラインにおいて人とロボットがともに働いた場合のオペレーションをシミュレーションした結果、ロボットと人の動きが調和するとき、時間あたりの生産量が最大化することがわかっているとのことだ。