スマホでトラックドライバーの配送効率化・DXを目指す物流システム「スグロジ」が提供開始

ジオテクノロジーズ株式会社は、トラック対応カーナビゲーション、集荷配送先情報の共有、動態管理システムをひとつにした物流システム「スグロジ」の提供を2022年10月11日より開始すると発表した。

■サービス提供の背景

物流業界は、EC市場の成長に伴う小口配送の増加と人口減少等による人手不足により、業界全体として業務が逼迫しているという。さらに、働き方改革関連法の「時間外労働の上限規制」等の物流業界への適用が、2024年4月に迫る中、とりわけトラックドライバーの人手不足に拍車がかかり、「2024年問題」と呼ばれる、日本の物流網の維持にも影響を与える事態が想定されるとのことだ。トラックドライバー不足の要因は社会的な背景の他、日常の非効率な輸配送にも一因があるという。
・若手の配送ノウハウ不足とベテランドライバーへの依存によって情報格差が生まれ、配送品質が安定しない
・電話、FAX等、アナログな情報伝達。情報保管も紙で情報更新がされない為、効率化が進まない
・物流システムの多くは専用端末の購入等、初期投資が必要で経済負担が大きく導入できない
このような問題があり、特に中小の運送会社は輸配送の効率化を進めたくても進められない状況となっているとのことだ。この課題に対し、同社は、運送会社から配送業務のプロセスや内部情報を細かくヒアリングし、運送会社が導入しやすく、誰もが使いやすい物流システムの開発を行ってきた。そして今回、初期費用ゼロ、専用端末不要、即日利用可能なクラウドサービス「スグロジ」の提供を開始することとなったとのことだ。

■「スグロジ」主な特長と機能

「スグロジ」を活用することで、トラックドライバーは業務連絡、集荷配送先の情報、配送先までのナビゲーションなどを、スマートフォンひとつで確認でき、配送時間が短縮できる。運行管理者は、従来、口頭や紙でドライバーへ伝えていた集荷配送先情報をデジタル化することで、伝達漏れを防止できる。また、動態管理機能により、ドライバーの位置をリアルタイムに把握することで的確な指示、組織行動のスピードアップにつながる。サービス利用契約後、ドライバーは普段使用しているiOS、Androidのスマートフォン上でアプリをダウンロードの上、ログインするだけでサービスを利用することが可能だ。同様に運行管理者も普段使用しているパソコンからサービスサイトにログインするだけで、サービスを利用することができる。

・集荷配送先情報を確認できる機能と地図メモ機能(スマートフォン/PC)

「基本情報」機能
トラックドライバーは割り当てられた集荷配送先の基本情報を確認することが可能。運行管理者は集荷配送先カルテを登録することが可能だ。

「詳細情報」機能
集荷配送先の搬入口や、納品に関するルールの記載、納品時間や注意事項など細かな情報を確認できる。写真や納品場所の手書きの地図も画像として登録・閲覧できる。

「カキコミ」機能
工事や、イベント、注意事項がある場合は、ドライバー自身が「カキコミ」欄でメモすることができる機能だ。写真撮影や画像も投稿可能。ドライバーと運行管理者間でタイムリーかつ円滑な情報共有が可能になる。
出典元:プレスリリース
・集荷配送先へ向かう車両に合わせたルート案内と施設検索(スマートフォン)

トラック対応カーナビゲーション機能
創業当時から開発し続けるカーナビゲーション向け地図データを活用して、推奨ルート、距離優先、有料回避ルートを選択でき、大型車など車両のサイズに合わせた規制情報を考慮しながらルート案内する機能。配送の効率が向上し、燃費の抑制につながる。

トラックの大きさを考慮した施設検索機能
大型車やトラックを停めることができるコンビニやガソリンスタンド、道の駅などをワンタップ検索することが可能だ。ドライバーが安心して休憩できる施設を表示する。
出典元:プレスリリース
・動態管理機能と組織内の情報共有機能(スマートフォン/PC)

動態管理機能
ドライバーの位置と稼働台数がリアルタイムに把握でき、業務指示の効率化を図ることが可能だ。

お知らせ掲示板のポップアップ機能
運行管理者からドライバーへ、お知らせとして共有したい組織情報を掲示板に表示できる機能。運行管理者とドライバーのコミュニケーションを円滑にする。
出典元:プレスリリース
・移動するだけでポイントが貯まるM2Eアプリ「トリマ」との連携(スマートフォン)

Move to Earnアプリ「トリマ」と連携
ドライバーは、配送業務をしながらマイルを貯めることが可能だ。スグロジでの業務効率化に加え、移動に応じて収入が増加する。

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