Fracta Japan、AIやビッグデータを活用した水道管路劣化診断サービスで新機能「余寿命予測」を提供へ

Fracta Japan株式会社は、同社が全国の自治体・水道事業者に向けて提供しているビッグデータ&AIを用いた水道管路劣化診断サービスにおいて、新機能「余寿命予測」を実装し、2022年11月1日より全国で提供開始すると発表した。

同社のビッグデータ&AIを用いた水道管路劣化診断技術は、水道管の材質・使用年数、過去の漏水履歴などのデータと環境ビッグデータを組み合わせて解析することで、水道管の劣化状態を予測・診断することができるソリューションだ。1,000を超える環境変数のデータベースと、水道事業体が持つ配管素材・使用年数、過去の漏水履歴など水道管に関するデータ、ならびに過去にどのような配管と環境で破損が起きたか(起きなかったか)といった実際のデータに基づいたパターンを組み合わせ、AIによるパターン解析を実施することで、水道管の劣化状態を予測・診断する。これらの診断結果を活用することで、より劣化が進んでいる水道管から優先的に交換することが可能となり、水道管の維持管理・更新費用の最適化を図ることができるようになる。

高度経済成長期に整備された国内の水道管の多くが法定耐用年数の40年以上を経過し、年間2万件を超える漏水・破損事故が発生するなど、水道インフラの経年劣化への対策および耐震化が全国的に急務となっている現在、米国で生まれ28州80社以上に採用されているこのソリューションは、日本国内においても34事業体(2022年9月末現在)に採用されるなど社会実装が進んでいるという。今回実装される新機能「余寿命予測」では、これまでAI/機械学習によって算出された「診断後1~5年以内の水道管破損確率」に加え、新たに管路ごとの「余寿命(次回漏水が発生するまでの期間)」が算出できるようになる。これにより、自治体・水道事業体はより具体的な管路更新計画の策定、長期的なアセットマネジメントの推進が可能となるとのことだ
出典元:プレスリリース

Article Tags

カテゴリ

Special Features

連載特集
See More