日立チャネルソリューションズとMILIZE、データドリブンな金融分野向け新サービスの提供に向けて協業開始

株式会社MILIZEは、日立チャネルソリューションズ株式会社と、MILIZEの提供する豊富なAIおよび金融工学を活用したデータ分析力とノウハウと、日立チャネルソリューションズが展開するATMやリモート相談サービスをはじめとした顧客接点を活用したチャネルソリューションを融合した、金融分野向けにデータセントリックな視点を取り入れた新しいサービスの提供に向けて協業を開始したと発表した。

■背景

昨今の金融機関を取り巻く環境変化に加えて、新型コロナウイルス感染症拡大による生活様式や価値観の変化から、非対面やリモート化など、金融サービスのデジタルシフトが加速している。また、金融機関では、地域企業の課題解決や価値創造、資産運用や相続相談などのコンサルティング強化に軸足を移してきており、より高度なサービスが求められているとのことだ。

■協業による取り組みについて

このような背景のもと、金融工学を活かしたデータ分析力とノウハウで豊富な実績を持つMILIZEと、ATMにおいて国内トップレベルのシェアを持ち、金融機関向けに店舗業務改革ソリューションを展開している日立チャネルソリューションズの両社は、相互の強みを活かし、金融分野向けにデータセントリックなソリューションを提供するため、業務提携契約を締結し、多様な顧客ニーズに最適な金融コンサルティングサービスの提供やAIを活用したデータドリブンなサービスの共同開発に取り組んできた。今回、以下3つのサービスを展開する予定とのことだ。

・「人生100年時代」に応えるライフデザインコンサルティングツール
豊富なシミュレーション機能や計算ロジックを備えた本格的なコンサルティングツールのmilizeProをはじめとして、多彩なツール群の中から金融機関の活用目的に合ったツールを選ぶことができ、顧客一人ひとりで異なるライフイベントやライフステージに合わせた資産形成への支援が可能になる。

・「金融×AI×ATM」によるデータ利活用サービス
本サービスには大きく分けて二つのメニューがある。一つは、ATMや拠点のデータと、店舗周辺情報や人口統計などのビッグデータをAI分析し、最適な店舗・人員配置や装填資金などを予測することで、顧客接点の効率的運用や店舗像検討を支援する「AI需要予測」。もう一つは、ライフデザインコンサルティングで得られたデータや金融機関保有の顧客データを分析し、最適なチャネル・タイミング・コンテンツでサービスや情報を提供することで、アップセル・クロスセルへつなげる「パーソナライズ」だ。

・ATMと連携したマーケティング高度化サービス
ライフデザインツールから得られた顧客データをCRM(顧客関係管理)へ活用したうえで、ATMへ連携し、ATM画面やクーポン明細の二次元バーコードによる利用者に応じたサービス案内を実現することで、スマートフォンを入り口にしたリアルチャネルとネットの連携・誘導を実現する。

このように、データとATM、その他顧客接点(チャネル)を連携、活用する新たな価値創造によって、金融機関の経営課題解決に両社で取り組む。また、MILIZEが展開しているFinTech分野におけるライフプラン・資産管理などの金融オンラインサービスと、日立チャネルソリューションズが金融機関を中心に展開する店舗業務改革(ブランチトランスフォーメーション)プラットフォームやATMなどの金融リアルチャネルとの連携により、ネットとリアルをシームレスにつなぐ金融サービスの展開を図るとのことだ。
出典元:プレスリリース

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