芝浦工業大学とLiNew、LiDARで学習効果を予測する技術の共同研究に本格着手
2022/11/29
株式会社LiNewは、芝浦工業大学と共にLiDAR技術を使用した研修システムの生成に向けた研究を2022年6月から開始し、研究成果の論文が2023年1月に開催される国際会議IEEE CCNCに採録されることになったと発表した。
■共同研究の概要
■共同研究の背景
芝浦工業大学新熊教授は学習時に得られるデータを収集し、人工知能で解析することで学習効果の高い状態を推定、向上するシステムの研究をしている。今回の共同研究を通じて、より質の高いエンジニア教育の提供と、システム開発時のパフォーマンスを向上させる手法の創出を目指すとのことだ。
■研究成果の概要
本研究開発では、オフィスでの研修や学校での教育環境において、三次元センサのみを用いて、学習効果を予測する技術に取り組んでいる。LIDAR(Light Detection and Ranging)は、レーザーにより、下図のように、物体の三次元形状を点群データとして取得する三次元センサだ。これを用いて、PCで学習を行っている学習者のデータを取得する。取得したデータは、姿勢や手の動きの時系列変化を特徴として含んでいるため、これをエッジAI技術で抽出し、学習効果と対応させることで、予測が可能になる。タイピングの文字数を推定することに成功した成果が2023年1月開催予定の国際会議IEEE CCNCに採録されることになったとのことだ。
物体の三次元形状の点群データ