
東芝データ、サッポロホールディングス、日本総研ら、スマートフォンアプリによる生活改善と食品ロス削減の実証実験を実施
2023/1/18
東芝テック株式会社は、東芝データ株式会社、サッポロホールディングス株式会社、株式会社GIG、株式会社日本総合研究所(以下、日本総研)、フラー株式会社、株式会社ユニバースと、家族の食生活の改善および家庭系・事業系の食品ロスの削減を支援するスマートフォンアプリのサービスが、消費者にどの程度受け入れられ、効果を出せるのかを検証する実証実験を行うと発表した。
Contents
本実証実験は、経済産業省委託事業「令和4年度 流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(IoT技術を活用したサプライチェーンの効率化及び食品ロス削減の事例創出)」に採択され、2023年1月17日(火)から2023年2月17日(金)まで、青森県、岩手県、秋田県の3県で実施する。
■背景
一方、消費者に対する外部からの働きかけは、自主的な取り組みを促す啓発活動を主とせざるを得ず、家庭系の食品ロス削減はあまり進んでいないのが実態だという。家庭系の食品ロス削減を加速させるには、消費者が喜んで食品ロス削減に取り組みたくなるようなアプローチを取り入れることが不可欠だ。そのため、「もったいない」といった倫理観に訴えるばかりでなく、食生活や健康の改善など、消費者がインセンティブを感じられるサービスを提供し、そのサービスの利用によって同時に家庭系食品ロスも削減できるようにするといった方法の開発が求められているとのことだ。
■本実証実験について
・検証テーマ
家族の食生活の改善および家庭系・事業系の食品ロスの削減を支援するスマートフォンアプリのサービスが、消費者にどの程度受け入れられ、効果を出せるのかを検証する。
1. 家族の食生活を改善する行動の促進
朝食の摂取や苦手食材の克服など、食生活の改善を促すクエストの提供を通じ、食生活の改善効果を検証する。また、家族で取り組むことによるシナジー効果の有無も検証する。
2. 家庭における食品ロスを削減する行動の促進
家庭系の食品ロスが発生する理由である、直接廃棄・食べ残し・過剰除去(野菜の皮などを取り除き過ぎること)に焦点を当て、それぞれの削減を目指したクエスト(食材の使い切り・食べ切り、野菜の皮などを使う調理の提案)の提供を通じた、食品ロスの削減効果を検証する。また、1.と同様に、家族で取り組むことによるシナジー効果の有無も併せて検証する。
3. 店舗で発生する食品ロスを削減する購入の促進
不測の事態(豊作による生産過剰、新型コロナウイルス感染症の影響による牛乳の需要減など)によって発生した過剰在庫について、消費者に対し削減への積極的な協力を促すクエストの提供を通じた、削減効果を検証する。
・実施概要
実施場所:ユニバース全57店(青森県、岩手県、秋田県)、モニター自宅
実施期間:2023年1月17日(火)~2023年2月17日(金) 計32日間
参加者:事前募集モニター100名+モニターの家族
東芝テック、東芝データ:
電子レシートサービス「スマートレシート」の提供
サッポロホールディングス:
うちれぴアプリをベースとした消費者向けアプリケーションの構築
本実証実験の運用
GIG:
うちれぴアプリをベースとした消費者向けアプリケーションの構築
日本総研:
本実証実験の全体設計・推進・効果検証
フラー:
うちれぴアプリをベースとした消費者向けアプリケーションの構築支援
ユニバース:
本実証実験の実施場所の提供
本実証実験の運用