Liquid、酒類・たばこ販売の新ガイドラインに対応したセルフレジ向け年齢確認サービスを開始

株式会社Liquidは、2023年1月31日より、酒類・たばこを販売する小売事業者向けの年齢確認サービスを提供開始すると発表した。

■背景・課題認識

近年、コンビニエンスストアやスーパーマーケットにおいて、慢性的な人手不足の解決策の一つとして、セルフレジの導入が進んでいる。一方で、小売店舗における酒類・たばこの販売に関しては、セルフレジを活用した場合の年齢確認の基準がこれまで明確に定められておらず、対面での販売が原則となっていた。

結果として、特にコンビニエンスストアでは売上の1/3ほどを占めると言われている酒類・たばこについては、繁忙時間帯におけるセルフレジの活用が実現できず、セルフレジ導入の効果が限定的になっていたという。今回、政府により「デジタル技術を活用した酒類・たばこ年齢確認ガイドライン」が認められ、酒類・たばこのセルフレジにおける販売が可能になったことを踏まえ、この課題をローコストで解決可能な新サービスの提供に至ったとのことだ。
出典元:プレスリリース

■新サービスについて

小売事業者がセルフレジで酒類・たばこを販売する際の年齢確認をエンドユーザーのスマートフォンを活用して行うサービスだ。専用機器の導入は不要なため、初期導入コストを大幅に抑え、法令に準拠した形での酒類・たばこのセルフレジによる販売が可能になる。小売事業者が提供するスマートフォンアプリやWebブラウザを通じてオンラインで年齢確認を行う。

エンドユーザーは、あらかじめスマートフォンで年齢確認をすれば、その後は店舗に本人確認書類を携帯する必要なく、スマートフォンの生体認証機能で酒類・たばこを購入することが可能だ。小売事業者にとっては、従業員の目視による年齢確認が不要になるほか、これまでレジにあるカメラなどを通してバックヤードで年齢確認を行っていた場合も同様に、年齢確認のための目視確認コストが不要となる。
出典元:プレスリリース
・目視確認コストが不要
同社は身元確認サービス「LIQUID eKYC」と当人認証サービス「LIQUID Auth」を提供しており、これらのサービスを組み合わせることで、事前登録時の身元確認から商品購入時の当人認証までに必要な仕組みを一気通貫で提供可能だ。これにより従業員による目視確認コストを不要にする。

・マイナンバーカード機能のスマホ搭載(スマホJPKI)にも対応予定
2023年5月に予定しているマイナンバーカード機能のスマートフォン搭載(スマホJPKI)にも対応し、マイナポータルアプリと連携した年齢確認も行う予定だ。

・生体認証によるなりすまし不正防止
スマートフォンの生体認証機能を用いて、酒類・たばこを購入しようとしている人物が、スマートフォンで年齢確認をした本人かを確認する。これにより他人の本人確認書類を使用したなりすまし不正を防止する。

・専用機器不要で省スペースかつローコスト
年齢確認はスマートフォンで行うため、本人確認書類を読み取る専用機器は不要だ。新たなスペースを確保する必要がないほか、初期導入コストを大幅に抑えて導入することが可能だ。

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