エクサウィザーズとロイヤルホールディングス、AI技術を活用した飲食業の新たな顧客体験創造に向け協業を開始

株式会社エクサウィザーズは、ロイヤルホスト・天丼てんや等の外食事業を展開するロイヤルホールディングス株式会社と、AI技術を用いた飲食業における新たな顧客体験創造に向け協業を開始したと発表した。

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■背景

昨今、多様化するニーズに応えながら新たな顧客体験を創造するために、テクノロジーの活用による生産性およびサービスの質の向上の重要性が一層増しており、飲食業界においても、自動オーダータブレットや掃除・配膳などの業務に携わるロボットなどを用いたサービス提供が普及している。しかし、食材の大きさや形によって毎回異なる調理音や油の温度等、複数の要因を瞬時に判断しながら熟練かつ繊細な技術を要する調理工程においては、従来のAI・ロボット技術で解析・再現することが難しいといった課題があったという。

エクサウィザーズは、AIプラットフォーム「exaBase」を基軸に年間250件以上のAI/DXプロジェクトを行っている。AIを用いた熟練技能の可視化・継承支援サービス「exaBase スキルトランスファー」では、これらの取り組みにより得た経験・ノウハウ・技術アセットを活かし、さまざまな熟練技能を解析・再現するためのデータ・プロセスの構想設計から、データ収集および前処理、可視化・自動化までをワンストップで提供している。ロイヤルホールディングスはこれまで、2021年に創業50周年を迎えたファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や、日本の伝統的な食文化である天ぷらの大衆化をコンセプトにした「天丼てんや」など、質の高い食&ホスピタリティを追求したさまざまな飲食事業を展開している。

このような背景から、AIを利活用した課題解決や事業開発において高い技術力と豊富な経験を持つエクサウィザーズと、質の高い食&ホスピタリティの提供を通じた飲食事業展開において実績のあるロイヤルホールディングスの強みを掛け合わせることで、顧客がこれまでにない楽しみやワクワク感などの新たな価値を感じることのできる事業開発を行うため、今回、協業を開始したとのことだ。
出典元:プレスリリース

■概要

本協業では、「食」×「ホスピタリティ」×「テクノロジー」による最初の取り組みとして、天ぷらにおける衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にする調理AIを開発する。

Step1.データ収集基盤の構築
天ぷら調理における技術の可視化・自動化に向け必要となるデータ・プロセスを設計し、分析を行う上で必要となるセンサーや取得すべきデータ形式などを定義する。その上で、温度計や指向性マイク、HDカメラを用いて得た天ぷらを揚げる際の複数系統かつ時系列データを扱うための前処理を行いながら明示化されていない作業単位の切り出し等を行うことでデータ収集基盤を構築する。

Step2.データ解析および調理AIの開発
温度や音声、動画像などのマルチモーダルデータを元に多数のアルゴリズムを用いて、美味しく見た目も良い天ぷら調理を行うために寄与度の高い因子を特定しAIに学習させることで、衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にする調理AIを開発する。

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