次世代型クレジットカードNudge、「Nudge NFT Wallet β」を提供開始

近時、分散化されて個と個がつながった世界を構築する次世代型インターネットを指す概念として「Web3」が世界的に注目を浴びている。NFT（Non-Fungible Token：非代替性トークン）は、ブロックチェーンを活用することでデジタル資産にオーナーシップをもたらすものとして大きな可能性を持つ技術であり、Web3における新たな経済活動の重要な構成要素になることが期待されている。分散型ネットワークを中心とするWeb3技術のマスアダプションに貢献するべく、同社はこれまでにない新たな金融体験をユーザーに提供すると共に、アーティストやアスリート・スポーツチーム、NFTプロジェクトをはじめとするIPホルダーがNFTを活用することで、ファンエンゲージメントを向上させ、収益を多角化することを目指すとのことだ。

NFTは、ブロックチェーン技術によって偽造や改ざんができない仕組みとなっており、容易に複製が可能なデジタルコンテンツに対して唯一性を付与し、資産性を持たせることができる。2020年代以降、アートやゲームの分野を中心に、世界中でNFTの活用が進んだ。日本でも、若い世代を中心にNFTの認知は急拡大し、NFTのマーケットプレイスをはじめ様々なサービスが展開されている。しかしながら、NFTを購入・保管するにはMetamaskなどの分散型ウォレットを開設することが必要となる場合が多く、マスアダプションに向けた市場拡大の妨げとなってきたという。分散型ウォレットでは、NFTの購入や譲渡の前にイーサリアムなどの暗号資産の保有が必要となるだけでなく、一度リカバリーフレーズを喪失すると二度とウォレットを開くことができず保管している資産が失われてしまうなど、UX（ユーザーエクスペリエンス）面で多くの課題があるとのことだ。そこで、Nudgeカードに入会したユーザーが、リカバリーフレーズや暗号資産の管理を気にすることなく、気軽にNFTを楽しむことのできるプロダクトとして、「Nudge（ナッジ）」アプリ内蔵型NFTウォレット「Nudge NFT Wallet β」を開発したとのことだ。

・パスワードやリカバリーフレーズの管理不要の生体認証ログイン
分散型ウォレットではこれまで不可欠であったパスワードやリカバリーフレーズの自己管理が不要となる。生体認証でNudgeアプリにログインするだけで、簡単にウォレットを利用できる。

・暗号資産管理不要でNFTの入手や外部ウォレットへのNFTの転送が可能
入会金・年会費無料のNudgeカードに申し込むだけで、一切の金銭的な負担なく開設し、NFTを受け取ることのできるウォレットだ。カード利用特典として入手したNFTを転送する場合にもガス代の負担は不要であり、暗号資産の購入や管理を気にすることなくNFTを楽しむことができる。

・クラブオーナーによるNFT配布が無料で可能
Nudgeにクラブを開設したパートナーは、Nudgeアプリを通じて無料でNFTをユーザーに配布することが可能だ。デジタル素材の提供のみで、簡単に利用できる。

・Nudgeカードの利用特典としてのNFT配布・エアドロップ
Nudgeカードの利用特典として、カード利用額が一定に達したユーザーに対しNFTを配布することが可能だ。NFTの受け取りはアプリからボタン一つで完結し、いつでもアプリ上でNFTを鑑賞することができる。NFTの配布に際しては、複数のNFTの中からランダムに一種類を入手する形式（ガチャ方式）での特典NFT配布も可能だ。また、特定のNFTをNudgeのウォレットで保有するユーザーに対し、特別なNFTをエアドロップ（追加配布）することができる。

・NFTを外部の分散型ウォレットを含む別のウォレットに転送可能
Nudgeのウォレットで受け取ったNFTは、別のNudgeユーザーのウォレットに自由に転送することが可能だ。ガス代を気にすることなく、アプリからボタン一つでNFTを送ることができる。また、パブリック型ブロックチェーン「Polygon」に対応しているため、Metamaskをはじめとする外部の分散型のウォレットに転送することも可能だ。これにより、Nudgeで受け取ったNFTを自分のMetamaskに転送して管理したり、マーケットプレイスで販売することも可能だ。

・リアルイベント等でQRコードスキャンによりNFT配布が可能
Nudgeが生成するQRコードをアプリ上でスキャンすることによりNFTを配布することが可能だ。ライブイベントやスポーツの試合を訪れたファンが、NudgeアプリでQRコードを読み込むだけで、簡単に来場記念NFT（POAP）を入手することができる。