NearMe、東京メトロと東芝インフラシステムズによる公共交通機関と移動を促進する実証実験に参画

なお、本実証実験は、東芝グループが持つビジネスアセット・先端技術を活用し、新たなイノベーションを起こす熱意を持つ企業を募集し、東芝グループとの協業を通じて応募企業の事業化の加速を支援するプログラム「Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM」に採択されたインフラテック事業だ。

新型コロナウイルス感染症を取り巻く環境において、日本政府が対策として行ってきた大規模イベントの収容人数制限が撤廃、「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本」とされたマスクの着用、日本政府は今年の5月8日より新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを現在の「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を決定するなど、アフターコロナ時代を本格的に迎えるフェーズに移行している。新型コロナウイルスを取り巻く環境が新たな局面を迎え、人々の移動はこれまで以上に活発になっていくことが予想されるという。その一方で、EC・ネット通販の利用増加やリモートワークの定着など、コロナ禍における行動変容により、定期的に公共交通機関を利用する機会は減少しているとのことだ。さらに、公共交通機関においては、Felicaカード（交通系ICカード）の地方での普及率が低いことや、訪日外国人が公共交通機関を利用する際には現金購入の切符が主な支払い方法になっていることなど、より快適な移動の実現のために解決すべき課題がある状態とのことだ。

本実証実験は、公共交通機関の利用を活性化させることを目的にしたもので、実証実験期間中に羽田空港を出発地として「nearMe.Airport（ニアミー エアポート）」を利用する人を対象に、東京メトロ丸ノ内線の1日乗車券（QR乗車券）をニアミーのスマートフォンアプリおよびサービスサイトを通じて取得することができる。これにより、羽田空港から宿泊地や観光地までのドアツードアでの移動が可能になるだけでなく、東京メトロ丸ノ内線沿線内を1日乗り放題となることで、ビジネスシーン、プライベートシーンを問わず移動を楽しむことができる。

実証実験名称：様々なサービス提供事業者のスマートフォンアプリで鉄道に乗車することで、「サービス利用＋移動」の促進を検証する実証実験
実施期間：2023年4月25日（火）～6月25日（日）
対象：羽田空港を出発地とした「nearMe.Airport」の利用者
利用人数：1名（複数名で「nearMe.Airport」を利用する場合も1名分のみの発行となる）
実施対象駅：東京地下鉄株式会社（東京メトロ）丸ノ内線全駅
※QR乗車券読み取り用タブレット設置駅
新宿駅、四谷三丁目駅、淡路町駅、御茶ノ水駅、池袋駅（中央通路東改札のみ）
企画券名称：丸ノ内線デジタル1日乗車券
有効区間：東京メトロ丸ノ内線全線（丸ノ内線以外は乗車できない）
有効期間：
・「nearMe.Airport」の利用が午前の場合：利用当日
・「nearMe.Airport」の利用が午後の場合：利用翌日