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「2023年 AIチャットの意識調査」が実施

株式会社ライボは、調査機関「Job総研」が、956人の社会人男女を対象に「2023年 AIチャットの意識調査」を実施したと発表した。
ChatGPTをはじめ、AI技術によって人間のように自然な会話ができるAIチャットサービスが、昨今話題になっている。Google社でも同様のサービスが公開される他、AI技術を駆使したサービス提供が続々と開始している。AIチャットは、検索エンジンのように収集した情報を提供するだけでなく、課題に対するアドバイスを提供したり、小説や脚本のようなものを創作したりできる一方、その回答は必ずしも正確ではないことや、個人情報の流出など利用する際は懸念されることもある。Job総研では、AIチャットの認知度や興味度及び今後の使用意欲、また職種別集計を含めた使用経験の有無と仕事の効率化の可否、さらにAIチャットに対する印象や、人間の仕事を奪うと思うか否かなどを聞いた「2023年 AIチャットの意識調査」を実施した。

回答者全体の956人にAIチャットを知っているか聞くと、「知っている」が88.5%で「知らない」が11.5%だった。また「知らない」を選択した回答者にAIチャットの機能を説明した上で、回答者全体にその興味度を聞くと、「とても興味あり」10.0%、「興味あり」23.6%、「どちらかといえば興味あり」33.6%を合算した67.2%が「興味あり派」の回答をした。「興味なし派」の回答は32.8%だった。
出典元:プレスリリース
AIチャットを知っていると回答した846人に何かしらで使用した経験の有無を聞くと、63.5%が「使用経験あり」と回答し、「使用経験なし」は36.5%だった。年代別で見ると、「使用経験あり」の最多回答は40代の69.6%で、次いで20代が63.2%、30代が62.4%、50代が53.5%という結果になった。
出典元:プレスリリース
AIチャットの使用経験があると回答した537人に、仕事上で使用した経験の有無を聞くと、31.1%が「仕事での使用経験あり」を回答し、「仕事での使用経験なし」は68.9%だった。また職種別に見ると、「SE・エンジニア」が98.0%で最多回答になり、次いで「企画・管理」が48.1%、「マーケティング」が46.2%、「クリエイター」が35.3%、「営業」が30.9%で上位5つの回答結果になった。
出典元:プレスリリース
回答者全体の956人に今後仕事でのAIチャット使用意欲を聞くと、「とても積極的に使う」26.3%、「積極的に使う」29.4%、「どちらかといえば積極的に使う」30.8%を合算した86.5%が「積極的に使う派」の回答をした。「仕事での使用に消極的派」は13.5%だった。また仕事上でAIチャットを使用することで仕事を効率化できるかを聞くと、「とても効率化する」24.2%、「効率化する」39.7%、「どちらかといえば効率化する」27.2%を合算した91.1%が「効率化する派」の回答をした。
出典元:プレスリリース
回答者全体の956人にAIチャットに対する印象を聞くと「とてもポジティブ」26.6%、「ポジティブ」34.5%、「どちらかといえばポジティブ」34.3%を合算した95.4%が「ポジティブ派」の回答をした。またその印象を一言で表現する場合に当てはまる感情を聞くと、「興味」が76.4%で最多回答になり、次いで「期待」が69.4%、「希望」が37.6%、「驚き」が25.1%、「不安」が20.7%、「恐怖」が15.0%、「困惑」が11.5%の回答結果になった。そして同設問に対しての回答を、事前にAIチャットに予測させた結果、「ポジティブ派」の回答が72.1%で、 「ネガティブな印象派」は27.9%だった。また一言で表現する場合に当てはまる感情をランキングで予測させると、1位:期待(52.1%)、2位:興味(31.5%)、3位:希望(24.8%)、4位:驚き(12.9%)、5位:不安(3.9%)、6位:恐怖(0.8%)、7位:困惑(0.8%)と出した。
出典元:プレスリリース
回答者全体の956人にAIの進化が人間の仕事を奪うと思うかを聞くと、「とても思う」15.5%、「思う」26.7%、「どちらかといえば思う」34.7%を合算した76.9%が「AIに人間の仕事を奪われると思う派」の回答をした。「思わない派」の回答は全体の23.1%だった。またこれを年代別で見ると、「思う派」の最多回答は20代の81.7%で、次いで30代が74.6%、40代が72.9%、50代が66.7%という結果になった。
出典元:プレスリリース
AIチャットについて期待感と不安感双方のコメントが多数見られた。

ポジティブな意見
・革新的な技術だと思うので、とても期待しているし積極的に使っていきたい
・うまく使えば効率化できると思うのでプラスのイメージが強い
・AIを使うことで生産性が上がれば副業を始めて収入を上げたい
・人間の仕事自体は奪わないと思うが、人間の仕事をより効率的に簡単にしてくれそう
・より生産性の高い仕事へシフトチェンジできるチャンスとして捉えるべきだと思う

ネガティブな意見
・情報の信頼性に不安があるため、今のところ仕事で使えるレベルではない
・とても興味はあるけど情報漏洩の不安がありまだ使った経験はない
・詐欺メールやサイトがより巧妙になってしまうのではないかと懸念している
・いつのまにか自分の個人情報を抜き取られそうで少し怖い
・周囲が使い始めたので気になるが、情報漏洩が心配でまだ使えていない

調査概要
調査対象者:現在職を持つすべての社会人 JobQサービス登録者
調査条件:全国/男女/20~50代/役職別
調査期間:2023年5月2日~5月3日
有効回答数:956人
調査方法:インターネット調査

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