日立ソリューションズ・クリエイト、ハイブリッドワークの課題解決を目指しAIを活用した社内実証実験を開始

全社員約3,500名を対象に、本サービスが会社を強くするために役立つという仮説のもと、サービスとしての有効性、使いやすさ、利便性について検証する。

近年、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）が加速する中、社員のワークスタイルとして、より迅速に新しい技術を習得したり、部門を越えた連携で社員の知識を結集して新しい価値を創造することなどが求められているという。このようなワークスタイルの変化が急激に進む一方で、会社組織は、現在も伝統的な形態のままで効率的な連携や変革が進みにくいなどの課題を抱えることも多く、社員に求められることと現実のギャップが顕在化することが多くなっているとのことだ。

同社は、2016年10月から自社の働き方改革に取り組み、現在では出社とリモートワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を実践している。その中で発生した社員間のコミュニケーション課題を解決するために「仮想オフィス」を自社開発し、社内実証実験を経て、すでに2022年4月に「仮想オフィスサービス」として提供を開始した。仮想オフィスサービスは職場のコミュニケーションを活性化し、リモートワークでも出社と同じような臨場感を共有できるといった点で有効だが、さらに「社内の有識者を見つけたい」、「縦割り組織の壁を越えて、組織横断でスキルを伝えたい」というニーズの存在が、仮想オフィス導入によりわかったという。今回、この新たなニーズに応えるため、「企業内における人財交流と社員の知識の流通を加速するためのオンラインサービス」を自社開発したとのことだ。本サービスは、面識のない社員同士が組織を越えてつながるチャンスを創出し、全社共通のサービスという安心感のもとで、安心して相談、問い合わせができる環境を提供する。

・本サービスは、既存の社員データベース（資格情報など）をベースに、業務で日々利用しているメールやチャットから事前に登録したキーワードを抽出、収集、蓄積することで、独自の人材データベースを作成し、常時更新する。
・キーワード抽出の過程で同社のAI技術を駆使することにより、精度の高い有識者データベースの構築、維持を実現している。

社内実証実験の概要