CloakOneは、撮影した写真が顔認証やIDカードに適しているか20項目の観点でAIが自動で品質をチェックする顔写真収集サービス「CloakOne Smart」、複数の顔認証技術(エンジン)を採用することによって、認証の精度やスピードの向上を実現する顔認証サービス「CloakOne Face」で構成されている。なお、CloakOneは、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループが東京・日本橋に開設した施設「MUFG SPARK」で本採用を前提とした試験運用が9月にスタートする予定だ。
昨今、生体認証の中で特に顔認証の顕著な技術向上があり、さらにはIDカードの代替手段として、顔認証の利用を進める企業も増加しているという。顔認証のおもなメリットとして、個人認証の際のなりすまし防止や、認証速度が速く利便性が高い点、パスワードの記憶が不要な点や漏洩の心配が少ない点などが挙げられるという。鍵やICカードなど物理的な紛失リスクもなく、コロナ禍を経てマスク着用の義務化が撤廃される中、さらなる活用が見込まれるとのことだ。一方で、認証キーとなる顔写真の収集については、撮影環境や写真の品質によって認証精度が大きく左右される。また、撮影した顔写真は個人情報となり、厳重なセキュリティ下での管理が求められている。CloakOneでは複数の独自技術に基づいて処理の高速化・認証精度向上を実現したほか、10万名以上の規模で顔認証情報の登録を可能として、安定かつ高セキュリティ下で大規模な個人情報の管理を実現するとのことだ。
・AIによる自動品質チェック
写真が顔認証やIDカードに適しているか、20項目(顔の角度や部分・輪郭隠れ、目や鼻、口の隠れなど)の観点で品質を確認する。
・マルチエンジン
顔認証エンジンを複数採用することによって認証の精度やスピードの向上を実現する。
・マルチユースケース・シームレス連携
1枚の顔写真を登録するだけで認証情報のシームレスな連携を実現する。入退・勤怠・来館受付などオフィスでの様々なサービスのほか、各種クラウドサービスとはWebAPIで連携ができる。