ENEOSマルチモビリティステーションとVACANが連携しマイクロモビリティの活用推進・地域活性化を目指すプロジェクトを開始

株式会社バカンは、ENEOSホールディングス株式会社が展開する、ENEOSマルチモビリティステーションで、混雑データを活用しマイクロモビリティの活用推進および地域活性化を目指すプロジェクトを開始すると発表した。

◾︎背景

ENEOSは、2020年1月に公表したモビリティプラットフォーム構想の一環として、マイクロモビリティサービスの楽しさや利便性を体験できる場である、ENEOSマルチモビリティステーションを2023年2月2日にオープンした。またバカンは、AIやIoTを活用して混雑情報プラットフォーム「VACAN」を提供している。これら両者のソリューションを組み合わせ、新たなモビリティ体験の推進や地域経済の活性化を目的とした取り組みを開始するとのことだ。

この連携の目的は、ENEOSマルチモビリティステーションに設置されているマイクロモビリティの利便性を、混雑情報を用いて向上させ、活用を促進させることだ。バカンの混雑情報配信サービスとENEOSマルチモビリティステーションの連携により、マイクロモビリティの利用者はリアルタイムで周辺施設の混雑情報を得ることができるようになることで、行動の選択肢が増え快適な移動がしやすくなるという。また、混雑情報を起点として店舗情報などを見られるようにすることで、これまで行ったことのなかった店舗への来店動機の創出などができ、周辺地域経済の活性化への効果も期待されるとのことだ。
出典元:プレスリリース
今回の取り組みでは、ENEOSマルチモビリティステーションにデジタルサイネージを設置する。デジタルサイネージには、混雑情報配信プラットフォーム「VACAN」から得られた近隣店舗の混雑情報と、周辺地図などを表示する。またVACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」という機能があり、サイネージにこの機能にアクセスできるQRを表示することで、利用者は自身のスマートフォンでも混雑情報を確認することもできる。これにより、混雑情報を起点に新しい店の発掘などが期待できるという。混雑情報は、各店舗の店員がボタンを押すだけで混雑状況を発信できる、混雑情報配信IoTデバイスを用いる。掲載対象エリアは、下北沢、自由が丘、三軒茶屋、学芸大前が中心となっている。今回は、混雑情報の配信だけでなく、​サイネージに設置されたカメラにより閲覧者の属性検知の実証実験もおこなう。これにより、ユーザーの年齢や性別などの属性情報をリアルタイムで検知・解析する。今回の実証実験の結果を元に、今後はユーザーの属性に基づいてパーソナライズされた情報を閲覧者ごとにサイネージを通して提供し、ユーザーの利便性向上を目指すとのことだ。

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