医師の診断支援を行う医用画像解析ソフトウェア「EIRL Chest Nodule」新モデルの日本国内での販売が開始

エルピクセル株式会社は、胸部X線画像から、肺結節候補域を検出し、医師の診断支援を行う医用画像解析ソフトウェア EIRL Chest Noduleについて、検出感度を向上させた新モデルの日本国内での販売を開始したと発表した。

EIRL Chest Noduleは、2020年8月に深層学習を活用したプログラム医療機器として医療機器製造販売承認を取得、販売を開始しており、日本国内の健診施設や総合病院等で導入されているという。臨床現場での活用が進む中、多い場合で1日に数百件以上の胸部X線画像を読影する医師のワークフローを阻むことなく、見落とし防止に寄与するソフトウェアとして、医師の声を活かしながら性能改善を図ってきたとのことだ。

本ソフトウェアを使用しない読影試験での放射線科専門医9名、非専門医9名の肺結節候補域の平均感度はそれぞれ、47.1%、43.78%だった。それに対し、今回のバージョンアップによって、旧モデルと比較した本ソフトウェアの肺結節候補域の検出感度は4.1ポイント向上し78.4%に改善された。サイズ別の評価では、5mm以上15mm未満の小さな結節での検出感度が9ポイント向上し、63.6%となったとのことだ。

・偽陽性の改善例
肋骨、血管、ニップル等が重なり合い、透過度が減少している領域に対して旧モデルでは偽陽性が発生していたが、新モデルでは改善されている。
出典元:プレスリリース
・偽陰性の改善例
旧モデルでは肋骨の重なりに隠れた肺結節候補域を検出できていなかったが、新モデルでは検出できている。
出典元:プレスリリース

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