ABEJAとPwCコンサルティング、生成AIなどを活用した企業のDX推進支援に関する協業を開始

株式会社ABEJAは2023年8月30日に、PwCコンサルティング合同会社と生成AIをはじめとした最新テクノロジーを活用した企業のDX推進支援に関する協業を開始したと発表した。

両社は、PwCコンサルティングのAI領域や豊富な業界の知見とビジネス構築力、ABEJAの10年以上にわたりAIの領域でビジネスを展開してきたノウハウとデジタルビジネスの立ち上げやDX推進支援の実績を、協業により相互活用することで、より多くの企業を対象に生成AIの利活用の早期実現を推進できると考え、本協業の合意に至ったとのことだ。PwCコンサルティングは、生成AIのような進化のスピードが速い先端技術を取り入れるにあたり、緻密な計画を立てた後で実装する手法よりも、実際に実装させながら調整していくアジャイル手法を求める声に応えるため、特にABEJA Platformに搭載されている人とAIが協調する「Human in the Loop」の仕組みに期待しているという。また、ABEJAは、生成AI分野におけるLLMである「ABEJA LLM Series」に加え、昨今の画像生成AI関連技術を台頭する「Stable Diffusion」など今後のデジタルクリエイティブに新たな可能性を与える画像生成AIの活用が、ビジネスにおける生成AIの在り方をより実用的なフェーズに進めると考えており、画像生成AIの最新技術においても積極的にABEJA Platformに搭載することを視野にいれているとのことだ。

今後、ABEJAとPwCコンサルティングは、両社で連携し、顧客企業に対する共同提案の実施や、最新テクノロジーの専門性を活かしたアドバイザリー、実装フェーズの強化を図り、企業における生成AIの導入および実活用の推進、また新たなビジネスの創出や企業の競争力と価値の向上の創出に貢献するとのことだ。
出典元:プレスリリース

◾︎協業内容

今後ABEJAは、PwCコンサルティングと協業し、顧客企業に対し、以下、「生成AI未来創造戦略立案・実装」「生成AIガバナンスデザイン・マネジメント」の2つの領域でサービスを提供する。このサービスの提供において、ABEJAは具体的に、AIをはじめとした最新テクノロジーの専門性を活用したアドバイザリーおよび技術実装を担う。

生成AI未来創造戦略立案・実装:
・社会や経済、技術動向などを踏まえ、生成AIが実装された望ましい未来の業務からバックキャスト思考で戦略を立案する。
・既存業務において即座にプロトタイプ(試作品)を作り、その活用と効果検証、改善のプロセスをスピーディーに回しながら会社全体へと実装をスケールさせる。
・ABEJAとPwCコンサルティング、企業の三者が一体となったマネジメントオフィスを組成し、生成AIの実装・現場定着を推進する。これにより、業務改革と並行して企業のAI人材育成も可能となる。

生成AIガバナンスデザイン・マネジメント:
・実装プロダクトとその利用実態に即したガバナンスポリシーを策定する。規制中心の「守りのガバナンス」だけではなく、安心して積極活用をするための「攻めのガバナンス」を実現し、企業における生成AI活用ならびにそれによる業務効率化や新規ビジネスの創出を促進する。
・生成AIの利用状況やガバナンス遵守をモニタリングして、現場教育へのフィードバックや生成AIへの学習にも活用できる仕組み作りをする。

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