LayerX、インボイス制度対応に要する追加作業時間を独自算出
2023/9/19
株式会社LayerXは、2023年10月1日に始まるインボイス制度(適格請求書等保存方式)に向けて、企業が制度対応に要する追加の作業時間を独自に算出したと発表した。
同社提供の「インボイス制度対応 体験キット」を使用した研修を40社へ実施した。200名の参加者が作業に要した時間を元に請求書の支払処理と経費精算の処理に関わる平均時間を算出。制度対応により、作業時間が請求書支払処理で15分/1件、経費精算の処理で5分/1件の増加となった。
上で算出した制度対応にかかる作業時間と企業規模(大企業・中規模企業・小規模事業者)ごとの請求書枚数、経費明細件数・領収書枚数と企業数、従業員数のデータを用いて制度対応により増える企業の業務負担を算出した。その結果、経理1人あたり約1〜2営業日/月、従業員(非経理)1人あたり約7分/月、日本全体で約1.4億時間/月の負担増となった。
上の結果に対して厚生労働省発行の賃金統計をもとに制度対応にかかる人件費を算出したところ、日本全国で毎月約3,413億円の人件費がインボイス対応コストとして発生する可能性があることがわかった(制度対応に関わる業務を手作業で行った場合)。